海辺で過ごす時間は、子どもから大人まで心から楽しめる一時となります。海水浴や釣りなど代表的な海でのレジャーも楽しいですが、お子様と一緒に海で遊び尽くすといえば、磯遊びははずせないでしょう。
そこで今回は、東京都内にある磯遊びが楽しめるスポットを5つご紹介します。海の魅力を存分に味わえる磯遊びを通して、お子様と素敵な夏の思い出を作りませんか?
実際にスポットの紹介に入る前に、まずは磯遊びとはどんなレジャーであるかについて簡単な説明をします。
目次
磯遊びとは
出典:unsplash
磯遊びとは、干潮時(海水面が最も低くなるとき)に岩場や潮溜まりに生息している海の生き物を観察したり、触れ合ったりする遊びのことを指します。小さな子どもでも気軽に楽しめる点から人気のレジャーで、特に親子で海辺を訪れる際にはおすすめです。
一方で、磯遊びをする際に留意する点がいくつかあります。
●日焼け・熱中症対策を行う
●怪我を未然に防ぐ準備をする
●危険な生き物を事前に把握する
磯遊びに最も適した季節は夏であり、外での活動となるため日焼けや熱中症対策に気をつける必要があります。周りには基本的に日差しを遮るものがありませんので、対策グッズを事前に用意しておきましょう。帽子を被り、適宜水分補給を行う、また肌をあまり露出しない服装にすることも有用です。
磯遊びの舞台となるのは海辺の岩場など、子どもたちにとって慣れていない環境になります。こうした場所では思わぬ怪我が起こりやすいため、未然に防ぐための道具を準備しましょう。例えば、滑り止めのついた軍手や、滑りづらく脱げにくいマリンシューズがあれば、活発なお子さまでも安心して遊ばせることができます。
また、海辺に生息する危険な生き物に最大限の注意を払いましょう。ウニによく似たガンガゼや、美しい青色が特徴のカツオノエボシなど、毒を持つ生物が近くに潜んでいる可能性があります。子どもたちは興味本位のままにあらゆるものを触る可能性があるので、親御さんが事前に危険生物を把握しておき、万が一の際に注意できることが望ましいです。
こうした注意事項を心に留めた上であれば、磯遊びは心身ともに満足感を味わえる素晴らしいレジャーとなります。ぜひ事前の対策をきちんと行い、お子様と一緒に海の生き物とのふれあいを堪能してくださいね。それではいよいよ、東京都内にある磯遊びスポットを紹介していきます。
【江東区】水の広場公園
水の広場公園は、東京ファッションタウンから東京レジャーランド付近にかけての海岸に沿って整備された大規模な公園です。海上バスの往来を眺めたり、綺麗に整備された公園を散策したりできます。
この公園では、夢の大橋から有明ふ頭橋までの範囲にある磯・親水護岸エリアで磯遊びをすることが可能です。利用は無料で、近くにトイレや手洗い場も設置されています。遊び終わって子どもの手足が汚れた際は、手洗い場でスッキリと洗い流してあげましょう。
【品川区】大井ふ頭中央海浜公園
大井ふ頭中央海浜公園は、京浜運河に沿って広がる広大な公園で、目的別に「スポーツの森」と「なぎさの森」にエリアが分かれています。スポーツの森では野球場やテニスコートなどが設置されており、また飼い犬と遊べるドッグラン施設もあります。
磯遊びができるのは、「なぎさの森」エリアです。なぎさの森には広大な干潟があり、そこに生息する生き物と触れ合うことができます。さらに樹林帯も広がっており、こうした樹林や干潟を求めてユリカモメやカワウなど多くの野鳥がなぎさの森にやってきます。海の生き物と同時に、子どもたちと一緒に野鳥観察をしてみてはいかがでしょうか。
また、トイレにはおむつ交換台が付設されているため、小さな子どもと一緒でも安心して訪れることができます。
【江戸川区】葛西臨海公園・葛西海浜公園
出典:photo AC
首都高速湾岸線沿いに整備され、観覧車や水族館があることでも有名な葛西臨海公園・葛西海浜公園。離島をのぞき、都内で唯一海水浴ができるスポットとしても人気を集めています。
磯遊びが楽しめるのは、人工的に作られた干潟である葛西海浜公園の西なぎさです。この人工の護岸には、ゴカイやカニなど多くの生き物が生息しています。利用は無料で、近くには手洗い場やトイレが併設されています。また、シャワーも一部無料で使うことができるので、遊び終わった後はぜひ利用してください。
【港区】お台場海浜公園(休園中)
出典:photo AC
東京都心の港区に位置するお台場海浜公園は、延長約800メートルの砂浜を持つ東京湾でも人気の高い海浜公園の一つです。この長い砂浜は「おだいばビーチ」と呼ばれ、水遊びや磯遊びに適したエリアとなっています。また、レインボーブリッジや東京タワーを一望することができ、この壮観な景色をバックにマリンスポーツやバーベキューも楽しめますよ。
なお、おだいばビーチでの遊泳は禁止となっています。そのため、比較的穏やかな雰囲気のもとで磯遊びができ、子どもたちも周りを気にせず熱中できる環境であるといえます。近くにあるマリンハウスにはシャワーやロッカー室が用意されているため、そちらを適宜利用しながら海の生き物と触れあってください。
※お台場海浜公園は、東京五輪開催に伴う準備工事の影響で、公園施設の利用を当面の間休止しています。利用再開の日程は未定のため、訪れる際は各自ご確認の上、お立ち寄りください。
【江東区】江東区立若洲公園
最後に紹介するのは、都内有数のビュースポットとして人気を集めている江東区立若洲公園です。この公園からは、東京ゲートブリッジや東京ディズニーリゾート、さらには富士山を眺めることができ、昼夜いずれに訪れても絶景をおがめること間違いなしです。
東京ゲートブリッジを真近で眺めることのできるエリアの一部に、巨大な石を人工的に配置して作られた全長約480メートルの磯があり、そこで磯遊びができます。この人工磯には、タマビキガイやムラサキイガイ、マガキなど、数々の貝類が生息しています。普段はなかなか目にすることのない貝との出会いに、子どもたちも興味津々となって観察することでしょう。
入場は無料で、トイレにはおむつ交換台が設置されています。小さな子どもと一緒でも安心です。
また、近くには緩やかな傾斜のある芝生が約1キロにわたって敷かれていますので、十分に磯遊びを楽しんだ後は芝生でのびのびと体を動かすこともできますよ。海と芝生での遊びを同時に楽しめるのは、この公園ならではの特徴ですね。
まとめ
ここまで、東京都内で磯遊びが楽しめるスポットを5つ紹介してきました。日帰りで自然を堪能できるため翌日の心配は必要ありませんし、何より磯遊び自体が親子ともに心から楽しめるレジャーであることは間違いありません。
ぜひお子様に、今年の夏のお出かけ候補として磯遊びを提案してみてください。
磯遊びを安全に楽しむためのグッズを紹介します!
準備をおすすめ!
①アクアシューズ
②グローブや軍手
海の生き物って意外と硬いものやとげのあるものありますが、手袋をつければ滑り止め効果もあって安心!
③帽子
あったら便利
③バケツや観察ケース
④網
少し手がと届かないところに生き物がいても伸縮性のある網で採集!
⑤図鑑
図鑑で知識をつけて!更に水の生き物が大好きになってしまうかも!?