花火といえば夏の楽しみの一つですよね。最近では規制が厳しくなり、花火をできる場所も少なくなりました。多くの公園では花火は禁止されているので、どこだったら花火ができるのか知らない人も多いのではないでしょうか。自宅の庭や家の前の道路などで出来ればよいのですが、マナー違反と受け取られて、苦情や近隣トラブルに発展してしまうなら、せっかくの花火も楽しめなくなってしまいます。
そこで今回は、北多摩北部・西部で花火ができるスポットをご紹介します!また、花火のマナーもまとめましたので、改めて確認してみてくださいね。
※掲載当時の情報です。おでかけ前に必ず自治体などの公式情報をご確認ください。
目次
花火のマナー
花火を楽しむなら、ぜひとも守っていただきたいのがマナーです。花火は火を使うので、周囲に迷惑をかけないことが大切です。煙や音だけでなく、つい盛り上がって大声を出してしまったり、ゴミを持ち帰らなかったり、禁止されている場所で花火をするのはマナー違反です。周りに迷惑を掛けるだけでなく、今後花火ができる場所がさらに減ってしまうかもしれません。きちんとマナーを守り、ぜひ子どもにもしっかり教えましょう。
どこの自治体でも花火のマナーはおそよ同じです。
①決められた場所でのみ遊びましょう
②必ず消火用のバケツの水を用意しましょう
③風の強い日は避け、火の後始末はしっかり行いましょう
④人や物に花火を向けたり、燃えやすいもののそばではしてはいけません
⑤音が出る花火、打ち上げ花火は禁止です
⑥大声を上げたり、騒いだりしてはいけません
⑦上限時間を守り、遅くても21時までに終わらせるようにしましょう
⑧ゴミは必ず持ち帰りましょう
どれも常識的なマナーですので、楽しく安全に遊ぶために、みんなでしっかり守りましょうね!
北多摩北部・西部はどこ?
東京都の23区以外は多摩地域と呼ばれ、各自治体が連携を取りやすいように、30市町村が5つのエリアに分かれています。北多摩北部、北多摩南部、北多摩西部、南多摩、西多摩で、今回ご紹介するのは北多摩北部(5市)と北多摩西部(6市)です。
[北多摩北部]
小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市
[北多摩西部]
立川市、昭島市、国分寺市、国立市、東大和市、武蔵村山市
以上の11の自治体が北多摩北部・西部ですが、このうち市内全域の火気の使用を禁止していないのは国分寺市と国立市のみです。ただし、この2つの市でも花火使用禁止の公園がありますので、しっかりと確認しましょう。
花火ができるスポット【都立公園】
東京都管轄の都立公園は基本的には花火は禁止されていますが、一部の公園で消火用の水を用意し、マナーを守ればできるところがあります。すべての都立公園で許可されているわけではないので、注意しましょう。
[参考]都立公園Q&A(公園のルール):https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/park/kouenannai/qanda.html
①小金井公園
【花火の利用について】
安全のため、以下のルールを必ずお守りください
①利用時間は午後8時まで
②手持ち花火以外のものは、ご利用になれません
③水バケツを持参して必ず消火
④ゴミは必ず持ち帰る
⑤利用場所については、画像を参照ください
※指定の場所以外で花火を行うことはできません pic.twitter.com/LpVVmYk9B3— 都立小金井公園 (@ParksKoganei) July 22, 2021
小金井公園は4市にまたがる大きな公園です。バーベキュー広場やふわふわドーム、ソリゲレンデ、運動施設などがあり、一日中遊べます。また、敷地内に江戸東京たてもの園もあります。売店もあるので、飲食も楽しめますよ。花火ができるのは、子ども広場とサイクリングセンターの周囲にある舗装された道路になっています。時間は午後8時までなので、場所と時間、花火のマナーをしっかり守りましょう。
小金井公園は道が舗装されていて、サイクリングコースにもなっているほどなので、ベビーカーもとっても楽に使用できます。また、園内には各所にトイレもあり、ベビーベッドもあるのでおむつ交換もスムーズですが、授乳室はないので注意しましょう。
施設名:小金井公園
住所:小金井市桜町三丁目、関野町一・二丁目、小平市花小金井南町三丁目、西東京市向台六丁目、武蔵野市桜堤三丁目
花火ができる場所:上記参照
花火ができる時間:20:00まで
アクセス:
JR「武蔵小金井駅」「東小金井駅」「武蔵境駅」下車、バス利用
西武新宿線「花小金井駅」下車、徒歩15分または、バス利用
駐車場:あり(有料)
公式サイトはこちら
②武蔵国分寺公園
武蔵国分寺公園は自然あふれる、とっても広い公園です。5月~9月まで開放している霧の噴水や芝生が広がるこもれび広場など、子連れで一日楽しめる公園です。そんな武蔵国分寺公園でも、ルールとマナーを守れば、舗装された広い場所に限り花火をすることができます。バケツの水を忘れず、ゴミは持ち帰りましょう。舗装された道なのでベビーカーでも歩きやすいです。各所にトイレとおむつ交換台が設置してあり、中央にある武蔵国分寺公園サービスセンターに授乳室もありますよ。
施設名:武蔵国分寺公園
住所:国分寺市泉町二丁目・西元町一丁目
花火ができる場所:舗装のしてある広い場所
花火ができる時間:午後8時まで
アクセス:
JR「西国分寺駅」下車、徒歩7分
JR・西武鉄道多摩湖線・国分寺線「国分寺駅」下車、徒歩10分
駐車場:あり(有料、22台)
公式サイトはこちら
園内マップ(PDF)はこちら
③東大和南公園
園内の何処にいてもセミの大合唱が聞こえ、暑さに拍車をかける勢いです。そんな中でも、雑木林がある北広場は、木陰に吹く風で、わずかながら涼を感じられます。散策の休憩に、どうぞご利用ください。 pic.twitter.com/UDO2MCZoHM
— 都立東大和南公園 (@ParksHigashiya) August 2, 2019
東大和市にある東大和南公園は文化財や市民プール・野球場などがある複合施設です。夏にはじゃぶじゃぶ池もオープンするので、一日中楽しめます。道も舗装されていて、ベビーカーでも移動しやすいです。休憩所やトイレも各所にあり、おむつ交換台も完備されています。ただし、授乳室はありませんので、注意してください。
東大和南公園でも夏季の間だけ花火ができます。詳しくは公園に掲示される案内をご確認ください。公園内の舗装してある広い場所でできるようですが、ルールとマナーを守って行うようにしてください。
施設名:東大和南公園
住所:東大和市桜が丘二・三丁目
花火ができる場所:公園の案内をご確認ください
花火ができる時間:公園の案内をご確認ください
アクセス:
西武拝島線・多摩モノレール「玉川上水駅」下車、徒歩5分
JR「立川駅」下車、バス利用
駐車場:あり(無料、33台、夜間閉鎖)
公式サイトはこちら
花火ができるスポット【市立公園】
自治体管轄の市立公園で花火が許可されているのは、国分寺市と国立市です。ここではふたつの市で花火ができる市立公園についてご紹介します。
④国分寺市立公園
市立公園内なら、安全な場所で消火用の水を用意し、火の取り扱いに注意すれば基本はOKです。ただし、大きな音や光が出る花火や打ち上げ花火、ロケット花火などは禁止です。午後9時までですので、時間と場所、マナーを守りましょう市内には都市公園が16か所、市立・緑地公園が148か所、歴史公園が5か所あります。そのうち、けやき公園、歴史公園、武蔵国分寺跡は禁止されているので注意しましょう。
[参考]
・国分寺市 公園 よくある質問:https://www.city.kokubunji.tokyo.jp/faq/kurashi/1005237/1005280/1005934.html
⑤国立市立公園
指定された市立公園(9か所)に限り、事前に申請すれば利用できます。利用する10日前には申請してくださいね。
[指定市立公園]
・谷保第一公園(国立市富士見台一丁目9地内)
・谷保第三公園(国立市富士見台二丁目34地内)
・谷保第四公園(国立市富士見台二丁目49地内)
・谷保第六公園(国立市富士見台三丁目20地内)
・矢川上公園(国立市富士見台四丁目地内)
・寺之下親水公園(国立市泉四丁目9地内)
・谷保緑地(国立市泉一丁目地内)
・北第一公園(国立市北三丁目地内)
・城山公園(国立市谷保6000地内)
詳しい申請方法や申請先、料金は国立市のホームページをご確認ください。
国立市 公園の花火・バーベキューの申請方法:https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/soshiki/Dept05/Div02/Sec02/faq/0449/0450/1463551390109.html
花火ができるスポット⑥多摩川河川敷
多摩川の河川敷は国土交通省の京浜河川事務所が管理しています。河川については基本的に誰でも使用して良いので、花火もできますが、打ち上げ花火などは禁止されています。マナーをきちんと守って遊びましょう。水辺がそばにあっても、消火用の水はきちんと準備し、ゴミは持ち帰りましょうね。
北多摩北部・西部で多摩川河川敷があるのは、上流から、昭島市、立川市、国立市です。河川敷は公園も多く、そこは自治体が管理しています。ルールが異なる場合があるので注意しましょう。河川敷によってルールが違うこともありますので、利用する河川敷の注意看板や禁止事項、ルールなどを確認してください。
国土交通省 京浜河川事務所 河川の利用案内:https://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/keihin_index097.html
よくある質問:https://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/keihin00277.html
花火ができるスポット⑦河川敷(東京都建設局管理)
河川の管轄は複雑ですが、一級河川では、支流(一級河川)が国(国土交通省)、その上流の河川を都道府県、そのほかの準用・普通河川を市区町村が管理しています。北多摩北部・西部では、国土交通省の管轄にあるのは多摩川のみで、そのほかの河川は東京都が管理しています。おもな河川は黒目川、石神井川、落合川、空堀川、残堀川です。東京都建設局の管理している河川敷でも基本的には花火はOKですが、打ち上げ花火や騒音などは禁止されています。一般的なルールのほかに、場所によって禁止事項が異なることもありますので、利用する河川敷の注意事項を確認してください。
東京都建設局 河川の管理と利用:https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/river/kanri/index.html
花火ができるスポット⑧TACHIHI BEACH(タチヒビーチ)
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立川市にあるタチヒビーチは駅直下型の有料バーベキュー施設です。駅近でアクセスも良いので、子連れには行きやすい施設です。ここでは、施設内で購入した花火のみ遊ぶことができます。花火のみの利用もできるようなので、おでかけの最後に花火を楽しみに立ち寄ってみるのも良いですね!
施設名:TACHIHI BEACH
住所:立川市泉町935
花火ができる条件:当施設で購入した花火のみ可能
アクセス:多摩モノレール「立飛駅」下車、徒歩すぐ
公式サイト:https://www.tachihi-beach.com/
まとめ
出典:photoAC
東京の北多摩北部・西部で花火ができるスポットについてご紹介しました。最近では、身近に花火ができるところが少なくなっているので、ぜひ参考にしてみてください。
夏の思い出を作りに、家族で花火を楽しみにおでかけせいてみてはいかがですか?その際には、バケツの水とルールとマナーを忘れずに!