目のかゆみや鼻水鼻づまり、花粉症は様々な症状を伴うアレルギー性疾患です。大人も辛い花粉症ですが、子どもが花粉症を発症してしまうことがあります。大人とは違いかゆみを我慢できなかったり、上手に鼻を噛むことが出来なかったり、目薬が怖かったり…。子どもが花粉症と戦うのはとても大変なことです。
そこで今回は、子どもの花粉症の症状を軽減してくれるグッズや対策法をご紹介します!通園通学や外遊びも快適にしてくれる方法をたくさんご案内していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
これって花粉症?子どもに花粉症の症状が…
熱はないのに、鼻水やくしゃみが続いていたり、目をかゆがっていたり。大人が見て花粉症の症状が出ているようであれば、市販薬などは服用せず、まずは病院を受診しましょう。花粉症の可能性も十分に考えられますが、それ以外の「咽頭扁桃肥大」や「慢性副鼻腔炎」などが原因であることも考えられます。いずれにしても処方薬の服用が必要なので、いつもと様子が違うと感じたら早めの受診が必要です。
近年、子どもの花粉症は増加傾向にあり、0〜4歳児でも発症するという事例があります。花粉症の薬は大人と同じで抗ヒスタミン薬という飲み薬やステロイド点鼻薬を使用します。以前は子どもに使用できなかったお薬も、開発が進んで子どもに使えるようになりました。効果のある服薬は症状を軽減するのにとても重要です。
受診するときには、耳鼻科やアレルギー科、小児科、内科がおすすめです。
必ずやって!花粉症対策5つの基本
まずはすぐにできる花粉症対策からご紹介します。花粉はウイルスなどと比べて除去しやすいので、対策をしっかり行うことで症状がでにくい環境を作ることできます。
①外出時はマスクを!
おでかけの際にはマスクをしましょう。鼻や口から花粉が侵入することを防げるので、とても効果的です。子どもはマスクを汚しやすいので、予備のマスクを持っておでかけをする、通園通学カバンに予備を入れておくと安心です。
おうちに帰ってきて外したら、外側になっていた部分には触らずすぐに捨てましょう。
②ツルツルしたアウターがおすすめ!
ウールやボア、コーデュロイなど冬のアウターはもこもこしていて花粉が引っかかりやすいです。ウインドブレーカーやダウンジャケットなどのナイロンやポリエステルといったツルツルした素材はついた花粉を払うことができます。花粉が多い日のおでかけにはツルツルした素材のアウターを着るようにしましょう。
③洗濯物は部屋干しする
出典:photoAC
春の日差しを感じられる日はお洗濯物も外に干したくなりますが、濡れた洗濯物には花粉がつきやすいです。外に干して取り込むときに払うという方法もありますが、できるだけ症状を軽減したい!という方には部屋干しがおすすめです。
④こまめに掃除機をかける
気をつけていてもおうちに花粉が入ってきてしまいます。衣服や髪の毛にもついてきますし、換気や玄関扉の開閉といったタイミングでも花粉が家の中へ入り込みます。
花粉は掃除機やウェットシートによるお掃除で取り除くことができます!こまめな
掃除を心がけて花粉が少ない環境を作りましょう。
⑤手洗いうがいをする
出典:photoAC
おうちに帰ったら必ず手洗いうがいをしましょう。手についた花粉を落とし、喉の不快感も良くなります。鼻うがいができるとさらに効果的ですが、無理をしない範囲でできることをしていきましょう。
基本の5つの対策を徹底して、子どもを守ることができます!花粉症を発症していない人にとっては制限がたくさんあるように感じるかもしれませんが、みんなで協力することが大切です。
子どもにおすすめ!花粉症対策グッズ
・子ども用マスク
子ども用のマスクも種類がさまざまで、一般的なプリーツタイプやダイヤモンド型、立体型などの形に加えてカラーやキャラクターの柄がついたものなどがあります。マスクをするのを嫌がるお子さまには好きな色柄を選んであげるとマスクをつけるのを楽しんでくれるかもしれません。
ダイヤモンド型や立体型はプリーツタイプに比べると少し値段が高いですが、口との間に空間ができるので汚れにくいというメリットがあります。
・花粉用メガネ
出典:photoAC
普通のメガネとはことなり、レンズの上下に隙間を埋める花粉ガードがついたメガネです。最近は子ども用の小さいサイズも種類豊富に販売されています。メガネ専門店や子ども用品店、ネットショップなどで購入出来ます。
花粉飛散量が多い風の強い日には花粉用メガネで目を守ってあげると効果的です。
・ローションティッシュ
とめどなく出続ける鼻水を何度も拭いているうちに鼻が真っ赤!という経験がある人も少なくないと思います。子どもの場合は皮膚が弱く、自分で鼻をかもうとすると擦ってしまって皮が剥けてしまうことも…。
ローションティッシュに変えてあげるだけでも皮膚を守ることができます。親の目が届かない通園通学にはポケットティッシュを持たせてあげると安心ですね。
・保湿クリーム
乾燥はかゆみを引き起こす原因にもなります。鼻の周りや擦った目の周りは特に赤くなりやすいので、しっかりと保湿しましょう。
保湿クリームはドラッグストアなどで売っているものでも大丈夫です。小さなお子さまにはヒルドイドやプロペトを使うと安心です。また、マスクをするのが苦手な小さいお子さまの場合は鼻の周りにプロペトを塗ってあげると花粉が鼻に入りにくくなります。
・アロマオイル
出典:photoAC
就寝時の鼻づまりや喉のかゆみは不快なだけでなく、寝付けなくなったりイライラしたりととても辛いですよね。子どもの場合は我慢して寝るのも難しいです。それが原因で不眠になり、日中に眠気に襲われて集中力が低下するなど悪影響を及ぼすこともあります。
服薬しても症状がひどい場合には、アロマオイルもおすすめです。ユーカリやペパーミント、ティートリー(ティーツリー)など清涼感があるアロマは鼻の通りをよくしてくれたり、喉の不快感を和らげてくれる効果があります。
アロマランプやディフューザーなら火を使わないので子どもが寝るお部屋におくのにぴったりです。
・空気清浄機
コストがかかる対策グッズになりますが、効果は絶大です。最近の空気清浄機はアレルゲンを吸引してくれたり、花粉モードがついていたりと花粉症の症状を軽減してくれる機能が充実しています。加湿空気清浄機なら加湿もできるので肌や喉を乾燥から守ってくれますよ。
まとめ
花粉症はその年によって症状にバラつきがありますが、日常生活に支障をきたす疾患です。子どもにとっては外遊びが制限されたり、薬で眠気を感じたりとストレスを感じることも多いでしょう。大人が協力して対策をすることで、花粉シーズンが少しでも快適なものに変わると良いですね。