申請したつもりでも、「あれ、あの制度ってもう手続きした?」と不安になることはありませんか。
東京の子育て支援は、国・都・区の三層で成り立っていて、思った以上に手厚いのが実情です。
弊社イベントプラスは2015年の設立以来、累計10,000件以上の親子向けイベントを企画・運営してきました。
その現場でお話しする保護者の方から、「区の独自制度、知らなかった」という声を意外なほど多く聞いてきました。
この記事では、国・都・区それぞれの制度を2026年版でざっくり整理し、もらい忘れを防ぐポイントをまとめています。
目次
まず整理しよう:国・都・区の「三層構造」を知っておくと迷わない
子育て助成は大きく3つの層から成り立っています。
国の制度(全国一律)、東京都の独自制度(都内在住者対象)、各区の独自制度(その区に住む人だけが対象)の三層です。
この三層を知らないと、「これどこからもらってる?」「申請はもう済んだっけ?」と混乱しやすくなります。
まずは「どのお金がどの層から来ているか」をざっくり頭に入れておくと、もらい忘れが格段に減ります。
三層ごとに、自動支給か申請が必要かを整理するとこうなります。
自動支給(手続き不要)の主な制度
子育て応援+(プラス):018サポート申請済みの方は自動で振り込まれます
赤ちゃんファーストプラス(追加3万円相当):対象者には案内が届きます
申請が必要な主な制度
018サポート:新規の方は東京都への申請が必要です
赤ちゃんファースト:出産後に申請が必要です
各区の独自給付金・補助制度:区ごとに申請方法・期間が異なります
「もらえるはずなのにもらっていない」制度のほとんどが、申請が必要なカテゴリに集まっています。
まずここを確認することが、もらい忘れ防止の第一歩です。
東京都の制度:所得制限なしの太っ腹給付をおさらい
東京都の独自制度は、所得制限がないのが最大の特徴です。
「うちは共働きで収入が多いから対象外かも」と思って調べていない方こそ、ぜひ確認してほしい制度です。
018サポート(月5,000円・年間最大6万円)
都内在住の0歳から18歳の子ども1人につき、月額5,000円(年間最大60,000円)が支給されます。
2026年度(令和8年度)も継続実施が確定しており、支給は8月・12月・翌年4月の年3回まとめて振り込まれます。
所得制限は一切なく、東京都内に住んでいる子どもが対象です。
既に受給中の方は原則として改めての手続きは不要です。
新規の方(新生児・都内転入など)は申請が必要なので、まだの方は今すぐ確認を。
マイナンバーカードがあればスマホだけで申請が完結するので、手続きのハードルはかなり下がっています。
子育て応援+(プラス):0〜14歳に11,000円を1回
2026年4月13日から支給が始まった臨時給付です。
0歳から14歳の都民1人あたり11,000円が1回限り支給されます。
018サポートを申請済みの方には申請不要でプッシュ型支給されるのが最大のポイントです。
018サポートをまだ申請していない方は、申請のタイミングによって受け取り時期が変わるため、早めの手続きをおすすめします。
018サポート(年間最大60,000円)+子育て応援+(11,000円・初回のみ)で、1人あたり年間71,000円という金額イメージで理解しておくと整理しやすくなります。
赤ちゃんファースト:出産時に最大13万円相当
2025年4月以降に生まれた赤ちゃんには、10万円相当のギフトカタログが支給されます。
2026年1月以降の出生分からは追加3万円相当が加わり、合計13万円相当となりました。
出産後に申請が必要なので、産後の忙しい時期に見落としがちな制度のひとつです。
区ごとの上乗せ制度:知ってる?我が区のここがすごい
都の制度がベースにある上に、さらに「区の独自制度」が積み重なります。
この積み重なり部分を知っているかどうかで、年間の受取額に数万円単位の差が生まれることがあります。
イベントプラスのイベント現場でも「区の制度があること自体、知りませんでした」というお声をよく耳にします。
制度の優劣ではなく、「知っているか知らないか」の差だけで損をしてしまうのは、やはりもったいないと感じます。
足立区:小中学校の入学準備金1人10万円(所得制限なし・23区初)
2026年4月以降に小学校・中学校に入学する全児童・生徒を対象に、1人10万円の入学準備金が支給されます。
所得制限はなく、区内在住であれば公立・私立を問わず対象です。
東京23区では初の取り組みとして注目を集めています。
現在、小学校・中学校入学を控えているご家庭は、足立区の公式サイトで対象要件を確認しておきましょう。
千代田区:中高生世代応援手当(月15,000円)
千代田区では、12歳から18歳の児童を養育している保護者を対象に、区独自の中高生世代応援手当を支給しています。
国の児童手当と合わせて受給できるため、中学・高校年代のお子さんがいる千代田区在住の家庭にとっては大きな支援です。
申請が必要なので、中学校入学のタイミングを逃さず手続きを済ませましょう。
千代田区子育て推進課(電話:03-5211-4230)や区のポータルサイトから申請できます。
品川区:夏のお米支援+うれしなカード
品川区には、少しユニークな独自制度が2つあります。
ひとつは子育て世帯へのお米支援です。
小学1年生から高校3年生の子どもを持つ世帯を対象に、子ども1人につきお米2kgを配付します。
毎年6月に申請期間が設けられているため、知らないと1年待つことになってしまいます。
もうひとつはうれしなカードです。
品川区全区民を対象に5,000円分のVISAギフトカードが配付される制度で、こちらは申請不要です。
「品川区に住んでいるだけでもらえる」という気前の良さが特徴です。
葛飾区:修学旅行・宿泊行事の完全無償化(2025年4月〜)
葛飾区では2025年4月から、区立学校の修学旅行・宿泊行事の費用が実質無償化されています。
年齢が上がるにつれ出費が増えていく教育費の負担を、区が先手を打って軽減している事例です。
申請手続きなしで適用される仕組みになっているため、葛飾区内の区立学校に通うお子さんがいるご家庭は自動的に恩恵を受けられます。
「我が区の制度、確認しましたか?」
ここで紹介した制度は、23区のほんの一部です。
各区の公式サイトには「子育て支援」「手当・給付金」のカテゴリがあり、区独自の制度が一覧化されています。
年に1回、区の公式サイトをチェックする習慣をつけるだけで、見落としをかなり防げます。
申請が必要な制度を見落とさないためのポイント
「自動でもらえる制度」と「自分で申請しないともらえない制度」を混同すると、気づかないうちに受給期間を逃してしまいます。
特に注意したいのが、申請期間が短い制度や年1回しか受け付けない制度です。
こうした制度は行政からの案内が届くタイミングも遅れがちで、育児に忙しい時期にはどうしても見落としやすくなります。
弊社のイベント運営を通じて感じるのは、「知っている保護者と知らない保護者の差」は努力の差ではなく、情報が届いたかどうかの差だということです。
確認しておきたい申請ポイント:
018サポート(新規の方):マイナンバーカードがあればスマホだけで申請完結。令和8年度の次の申請期限は2026年7月1日です
品川区のお米支援:毎年6月に申請期間あり。期間を逃すと翌年まで待つことになります
千代田区の中高生世代応援手当:中学校入学のタイミングで申請が必要です
赤ちゃんファースト:出産後に申請が必要。産後の忙しい時期に案内が来るので、先に存在を知っておくことが大切です
「どうせ自動でもらえるだろう」と思わず、まず「申請が必要かどうか」を確認する習慣が、もらい忘れ防止の一番のコツです。
国の制度も2024年10月以降に大きく変わった:児童手当のおさらい
「以前は所得制限で対象外だった」と思い込んで、申請を後回しにしていませんか。
2024年10月から、児童手当の制度が大きく変わりました。
主な変更点を整理します。
所得制限が撤廃:収入に関わらず全員が対象になりました
支給対象が高校生年代まで延長:18歳年度末(高校3年生の3月)まで受け取れるようになりました
第3子以降は月3万円に増額:多子世帯への支援が大幅に手厚くなっています
また、2025年度からは多子世帯を対象に大学授業料の無償化制度も始まっています。
「自分の家庭は関係ない」と思っていた方も、改めて対象要件を確認してみてください。
国の制度変更は、住んでいる区に関わらず全員に適用されます。
「昔、所得制限で除外された」という経験がある方ほど、改めて確認する価値があります。
もらえたお金で、子どもに「体験」をプレゼントしよう
018サポートを申請している0〜14歳のお子さんがいる家庭は、018サポート(年間最大60,000円)+子育て応援+(11,000円・初回のみ)で、1人あたり年間71,000円の給付イメージになります。
「毎月5,000円あれば何ができるだろう」と考えてみると、視点がぐっと変わります。
月1回、親子でワークショップや体験イベントに参加するには、ちょうど良い金額感です。
弊社が運営する親子向けイベントの現場でも、「助成金をうまく活用して、いろんな体験に連れてきています」とおっしゃる保護者の方が年々増えています。
工作・料理・動物ふれあい・アートなど、子どもが「やってみたい!」と感じる体験は、知識や技術だけでなく、自信や好奇心を育てる場にもなります。
「お金のために制度を調べる」という入口でも、もちろん全く問題ありません。
ただ、もらえたお金の使い道を「子どもへの体験」に向けるとき、制度の恩恵がもっと前向きなものに感じられます。
東京イベントプラスでは、東京都内を中心に毎週さまざまな親子向けイベントを開催しています。
「次の週末に何をしようか」と迷ったとき、ぜひ覗いてみてください♪
まとめ
国・都・区の三層構造を理解しておけば、「もらい忘れ」はかなり防ぐことができます。
区の独自制度は毎年更新されるため、年に1回は区の公式サイトをチェックする習慣をつけておきましょう。
まずは今日、018サポートの申請状況を確認するところから始めてみてください。
申請が必要な制度は「知っているか知らないか」が全てです。この記事が、あなたの気づきのきっかけになれば嬉しいです。










