住宅ローンを借り入れる場合、目安とするのは何でしょうか?金融機関や知人に相談しても、平均年収の何%くらいかな、と言われるはずです。
しかし、平均年収の何%と単純に決められる訳ではありません。やはり、人それぞれ人生設計、「ライフプラン」があるからです。
今回は、そのライフプランを考えながら住宅ローンを組む目安を紹介します。
ぜひ、最後までお読み下さい。
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そうは言っても平均年収って考えは大事?
いくら住宅ローンは平均年収で考えてはダメですと言っても、やはり基準の一つであることに間違いありません。
住宅購入のコアな層は30才代~40才代(以下、ミドルクラス)と言われています。この年代は、収入も安定して貯蓄もそれなりに貯まって来ているはずです。
パートナーが働いていれば、収入を合算して平均年収も上がりますので、ワンランク上のマイホームも夢ではないでしょう。
しかし、もう一つ気を付けたいのがライフイベントです。ライフイベントとは、マイホームの購入以外にも、人生に大きな影響を与えるものです。
ライフプランの元になる、いつ頃子どもを産んで、車を買って、親の世話をいつぐらいから、などをあらかじめ計画しておくという訳です。
ここからは、ライフプランの具体例を見ながら、予想される出費を考えていきましょう。
ライフプランの基準を考えよう
出典:photoAC
ミドルクラスといっても、30才代前半と40才代の後半では大分計画も変わってきます。
出産のタイミングや会社でのポジション、自動車の買い替えはいつ、生命保険入っているのか、などいろいろです。
人それぞれに違うところに、ライフプランを立てる意味があるのです。では、主要なものをいくつか選んで考えてみましょう。
ミドルクラスの正社員の平均年収
厚生労働省が毎年発表している「賃金基本統計調査」の2018年度の結果では、「男性492万円」「女性378万円」と言う結果でした。
男女別平均では、『男性が439万円』『女性が367万円』という結果でした。お互い30歳~39歳で結婚すると、合計した年収は「713万円」、40歳~49歳だと「1052万円」となります。
人生で高い買い物って他になにがあるの?
近年は景気が回復基調にあると言われていますが、なかなか庶民には実感がないのが実情ではないでしょうか。
年収にしても「倍になった!」なんて、夢のような話は聞きません。では、今の平均収入から考えて、どんなモノが高額な出費にあたるのでしょうか。
出典:photoAC
やっぱり1番は育児・教育費
ミドルクラスの30才代∼35才代では、出産による費用が気になるところです。ざっとあげると以下のようなモノがあります。
・オムツ
・ミルク
・衣服
・寝具
・ベビーカー
といったところです。
これらにはいろいろなグレードがありますので、一概にいくらかかるとは言えませんが、大まかな費用を試算してみました。
日常需品
オムツ+お尻ふき+ミルク=1万円/月
その他、ベビー寝具や衣服、ベビーカーなど一定期間使うものの合計が「10万円」が相場のようです。
幼児教育費
2019年10月から幼児教育の無償化により、0歳から2歳未満・3歳から5歳は原則無償で教育が受けられます。
高額な幼稚園や認定外の施設は対象外ですが、3歳から5歳に関しては収入に関係なく認定の施設は無償です。
小学生の平均教育費
小学生になると、ハッキリと公立か私立にするかに分かれます。
・公立:9万7千円/年
・私立:86万3千円/年
と、かなりの違いがあります。
中学校の場合
・公立:16万8千円/年
・私立:100万1千円/年
高校生の場合
・公立例1:16万8千円/年
・公立例2:23万1千円/年
・私立:72万2千円/年
大学の場合
大学は入学だけで相当な費用が掛かります。公立では「81万円」程度ですが、私立の場合、選ぶ学部によってもかなり違います。
・医師・歯医系学部:466万5千円
・文系:114万9千円
・理科系:149万6千円
卒業までに掛かる費用の概算は次の通りです。
・国立:242万6千円
・私立文系:385万5千円
・理科系:518万6千円
・医師・歯医系学部:2281万円
と、いうのが目安になります。
(参考文献:文部科学省子どもの学習調査)
住宅ローンを始めてからだと、かなりキツイ出費といえます。
車の購入費はいくら?
出典:photoAC
子どもが大きくなると、大勢が一緒に移動できるワンボックスなど大型車が必要なシーンも多くなるでしょう。
車種にもよりますし、中古車か新車にもよりますが、おおよその値段でプランを作ってみましょう。
丁度いい目安としては、T社の高級ワンボックスの新車が「337万円~」です。
保険の加入・見直し
家族が増えるとその分の保証も大きくしておこう、と思うかもしれません。実は保険はマイホームに次いで大きな買い物と言われています。
毎月数千円∼数万円を支払っていると、いつのまにか大きな出費になっているという訳です。
最近はインターネットで完結できる、手頃な商品も多く販売されています。保険もライフプランを作るうえで最も大切な一つです。
年代によってお金の使い方は違う?
ここまで見てきたように、出産や育児など、年代が下の方が生活に係る支出が多いように見えます。ただ、40代でも、キャリアアップのためにスクールに通ったりと、自分への投資も増えてくるでしょう。
住宅ローン借入の目安はいくら
では、最後に住宅ローンの目安について、代表的な借り入れ方法を使って説明します。住宅ローンには大きく分けて「固定金利型」と「変動金利型」があります。
「固定金利」は基本的に最初の金利が固定されるものです。「変動金利型」は、やはり5年おきなど金利を変えていく返済方法です。
このなかから、よく利用されている「フラット35」という商品を使って説明しましょう。
フラット35を使って住宅ローンの目安を考えてみよう
フラット35は、借入した時の利息がズット変わらない「固定金利型」の人気商品です。
「基準」とは、年収に対しての「年間返済額合計額」の割合です。例えば自動車ローンやクレジットカードローンなどの借入額の合計ですに対する収入の割合でうす。
今現在の借入額の合計がこの基準をクリアしていれば利用できます。
では、今までのデータを元にローン借入シミュレーションを見てみましょう。
・35歳~39歳の夫婦の場合
・合計年収:808万円
・自動車ローン=150万円
・教育ローン=50万円
・クレジットカード=年18万円
・自動車ローン+教育ローン+クレジットカード=218万円
・218万円÷808万円=27%
・実質の年収=590万円
借入額の合計が218万円あっても、フラット35の借入の対象になります。
実質的な年収を590万円として、返済シミュレーションすると。
・金利=3.5%
・35年間返済
・毎月返済額=8万円
・年間返済額=96万円
・借入限度額=2228万円
となります。
これは、あくまで参考ですので自身のライフプランを考えて借入をして下さい。
まとめ
出典:photoAC
今回は、ライフプランをもとにした、住宅ローンの返済額やそれぞれの目安について説明してきました。
結婚や出産、教育費・冠婚葬祭費など、これからのライフイベントも考えながら住宅ローンを考えてみると、具体的な返済の目安が分かってくるはずです。
是非、ムリのない計画で夢のマイホームを建てて下さい。
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