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子供に友達ができない…親はどうすればいい?年齢別の対応と「やってはいけない」言葉

更新日:2026年06月16日

投稿日:2026年05月25日

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子どもが一人でいる姿を見かけると、親は胸が締めつけられる思いがするものです。
「うちの子だけ輪に入れていないのではないか」という心配が頭から離れない日もあるでしょう。
この記事では、4,000件以上の親子向けイベントを企画・運営してきた経験をもとに、年齢別の友達づくりの発達と、今日から実践できる親の関わり方をまとめました。
子どもにプレッシャーをかけずに、自然な形で人との縁をつないでいくヒントとして読んでみてください。

 

「友達を作らないとダメ」は禁句。まず子どもに聞いてみることから

「もっと積極的にしゃべりかけなさい」「友達を作りなさい」——そう声をかけたくなる気持ちは、親として自然なことです。
ただ、子どもが実際にどう感じているかは、親が外から見えている姿とは違うことがほとんどです。
一人でいることを「楽しんでいる」子どももいれば、「本当は混ざりたいけど怖い」子もいます。
まず試してほしいのは、「最近どんな子と遊んでる?」「誰かと遊んでみたい?」と、子ども本人に聞いてみることです。

大切なのは友達の数ではなく、子どもが安心して人と関われているかどうかです。
特定の一人と穏やかに過ごせているなら、それは十分な「つながり」です。
「友達がいない=問題」と定義するのではなく、「この子は今、どんな人間関係のなかにいるのか」を観察する視点を持つことが出発点になります。

「友達作りなさい」という言葉がかえって逆効果になる理由もここにあります。
親から「できていない」と言われ続けると、子どもは自分自身に「自分は友達づくりが苦手な子だ」というレッテルを貼るようになります。
一度そのイメージを持ってしまうと、人に近づくこと自体に臆病になってしまいます。
言葉を選ぶことは、子どもの自己イメージを守ることに直結しています。

 

年齢別に見る、子どもの友達づくりの発達と親の関わり方

【3歳以下】一人遊びが中心の時期。「誰と」より「何をするか」が大事

3歳ごろまでの子どもは、「並行遊び」と呼ばれる状態にあります。
同じ空間に他の子がいても、それぞれが自分の世界で遊ぶのがこの時期の自然な姿です。
隣の子と積み木を積んでいるように見えて、それぞれ違うものを作っている——そういう場面が多いのが3歳以下の現実です。
「友達と仲良くできない」と悩む必要は全くなく、今は「楽しい体験をたくさんする」ことが社交性の根っこを育てます。

この時期の親の役割は、子どもが安心して「やってみたい」と感じられる場に連れていくことです。
「誰かと一緒に遊ばせなければ」と焦るより、「この子は今、何に夢中になっているか」を観察するほうが実りが多いです。

【4〜6歳(幼稚園・保育園)】共通の遊びや興味がきっかけで仲良くなる時期

4〜5歳になると、子どもは「一緒に何かをする」楽しさを覚えていきます。
鬼ごっこ・砂遊び・ままごとなど、同じ遊びをしている子の横に自然と集まっていく場面が増えてきます。
この時期の友達づくりは「スキルの高さ」ではなく、「同じことに夢中になれるか」で決まります。

親にできることは、子どもが興味を持っていることを一緒に楽しむ姿勢を持つことです。
公園に連れて行き、砂場で隣の子と自然と遊び出す——そんな「偶然の出会い」が積み重なっていくのが、この年代の友達づくりの自然なプロセスです。
習い事を無理に始めさせるより、子どもが「やってみたい」と言ったことを一つやってみるほうが、結果として人とのつながりも生まれやすいです。

【小学校低学年(6〜8歳)】近くにいる子と仲良くなる時期。環境のセッティングが有効

小学校入学後は、席が隣の子・登校班が同じ子・放課後に外で遊ぶ子など、「近さ」が友達づくりの大きな要因になります。
この時期の子どもは、まだ「気が合う」という感覚より「いつも一緒にいる」ことで仲良くなるケースが多いです。

親にできる具体的なことは、「一緒にいられる場所をつくること」です。
放課後に近所の公園に連れていく、学区内のイベントに参加する、同じクラスの子のお母さんに声をかけてみる——環境を整えることが、この年代では最も有効なアプローチです。
「子どもに任せておけば自然につながる」という段階ではなく、親が少し意識して場を設定することが力になります。

【小学校中〜高学年(9歳前後)】気の合う子を自分で選ぶようになる。親は見守りに徹する時期

9歳前後になると、子どもは「好きなこと」「趣味」「考え方」が似ている子を自分で探し始めます。
「仲良くしなさい」と言われてもその通りに動かなくなるのが、この時期の自然な発達です。
それは「ワガママになった」のではなく、「自分のことをわかってきた」証拠です。

この段階で親がすべきことは、子どもが興味を持っていることを尊重し、その世界に仲間が生まれるのを待つことです。
趣味のクラブ活動、地域のスポーツチーム、習い事のグループ——子どもが自分で「ここにいたい」と感じられる場所に巡り合えば、友達は自然についてきます。
親は管理するのではなく、子どもの話に耳を傾けながら見守る立場に徹する時期です。

 

親がやりがちなNG行動チェックリスト

「友達を作りなさい」と命令・プレッシャーをかける

先ほども触れましたが、これは子どもに「自分はできない子だ」という意識を植えつけます。
友達づくりは命令で実行できるものではなく、関係性が育つのには時間がかかります。
「作りなさい」という言葉を「どんな子と遊んでみたい?」に置き換えるだけで、子どもの反応は変わります。

他の子と比べる

「〇〇ちゃんはもっと友達が多いのに」という比較は、百害あって一利なしです。
他の子と比べられた子どもは、「自分は劣っている」というメッセージとして受け取ります。
友達の数は多くて当然だという前提を手放すことが、まず親に必要なことです。

親が先回りして問題を解決しようとする

「先生に話してきた」「相手の親に連絡した」——確かに助けになる場面もありますが、子ども自身が経験する前に先回りしすぎると、「困ったことは親が解決してくれる」という依存につながることがあります。
まず子どもの話を聞いて、「どうしたいと思う?」と一緒に考える姿勢が大切です。

子どもの話を最後まで聞かずに解決策を急ぐ

「〇〇されて嫌だった」と話し始めた子どもに、「それはこうしたらいい」とすぐ答えていませんか。
子どもが求めているのは、まず「聞いてもらうこと」です。
解決策は後でいい。最後まで話を聞き、「それで、どう思った?」と返すだけで、子どもは安心します。

親の不安をそのまま子どもに伝えてしまう

「ちゃんと友達できてる?」「一人でいたりしてない?」という問いを毎日かけていると、子どもは「自分の状態は問題なんだ」と感じます。
親の心配は、子どもへの声かけ方で伝わります。
不安を子どもに向けるのではなく、子どもが話したくなる雰囲気をつくることに意識を向けてみてください。

 

親の背中を見せることが、いちばんのモデリングになる

「社交性は教えるもの」ではなく「見て育つもの」です。
子どもは親の人との接し方を、日常の中で驚くほど細かく観察しています。
スーパーのレジで店員さんに笑顔で「ありがとうございます」と言う、近所の人に声をかける、友人と楽しそうに話す——そういう日常の積み重ねが、子どもの社交性の土台をつくります。

効果的なのは、親自身の交友関係のエピソードを子どもに話して聞かせることです。
「ママも小学生のとき、最初は話しかけるの怖かったんだよ。でも一緒に給食食べてたら仲良くなった」——こういう話は、子どもにとって「そうか、大人でもそうだったんだ」という安心になります。
「こうしなさい」という指導より、「自分もそうだった」という共有のほうが、プレッシャーなく子どもの心に届きます。
完璧な親を演じなくていいのです。
人とつながることを楽しんでいる親の姿が、何より子どもの背中を押します。

 

体験を共有できる場が、自然な友達づくりの入口になる

「友達づくりのコツを練習させよう」と考えるより、子どもが「夢中になれる場所に連れていく」ほうが、実際の現場では圧倒的に効果的です。
これは、4,000件以上の親子イベントを運営してきた経験の中で、繰り返し目にしてきたことです。

工作・動物ふれあい・料理・アートなど、「何かを一緒にやる」プログラムに参加すると、子どもたちは目的に夢中になる過程で自然と話しかけ合います。
「どうやってやるの?」「それかわいいね」——会話は「友達を作ろう」という意識ではなく、目の前の体験から生まれます。

ある秋のカブトムシ幼虫観察イベントで、こんな場面がありました。
引越してきたばかりで周りに知り合いがいない、という男の子が参加してくれました。
最初は親の後ろに隠れていたのですが、幼虫を触るかどうか迷っている同い年の女の子が隣にいて、二人でおそるおそる触ってみたのをきっかけに、あっという間に話が弾み始めました。
親同士もその場で話すようになり、LINEを交換し、家が近いとわかったことで、その後も子ども同士の縁が続いています。
きっかけは「カブトムシの幼虫を一緒に触った」という小さな共通体験でした。

子どもをそういう場に連れていくとき、声かけは「友達を作りに行こう」ではなく「楽しそうだから行ってみよう」が正解です。
「友達を作る」という目的を先に置くと、子どもはそれがプレッシャーになります。
「面白そうな体験をする」が目的であれば、子どもは自然に場に溶け込んでいきます。

 

体験の場を選ぶときのポイント

場を選ぶ際に意識してほしいことを4つにまとめます。

子ども自身が「やってみたい」と言った内容を選ぶ。
親が「これがいい」と決めた場所より、子どもが自分で「行きたい」と言った場所のほうが、主体的に動きます。

初対面の子と同じ作業・同じゴールを共有できるプログラムを選ぶ。
自由遊びより、「みんなで同じものを作る」「一緒にゴールを目指す」形式のほうが会話が生まれやすいです。
工作ワークショップ・料理体験・チームでの自由研究などがこれにあたります。

親も一緒に参加できる環境を選ぶ。
特に3〜6歳の子どもは、親が傍にいると場への安心感が違います。
「親は外で待つ」より「親も隣で同じことをやる」スタイルのイベントのほうが、子どもが自分のペースで場に慣れていけます。

単発・短時間でOK。まず1回行ってみることを優先する。
「継続して通わせなければ」と考える必要はありません。
1回の体験で十分な縁が生まれることもあります。
まず「行ってみる」という一歩が大切です。

 

まとめ

子どもに友達ができないと感じたとき、最初にすべきことは、焦って介入することではなく「本人はどうしたいのか」を聞くことです。
年齢によって友達づくりのプロセスは大きく違うため、「今この子に何が起きているか」を発達の視点で見ることが、長い目で子どもを支える力になります。
親の背中が社交性のモデルになり、体験を共有できる場が自然なつながりの入口になります。
今日から試せる一歩として、子どもに「最近何か楽しかったこと、一緒にやってみたいことある?」と聞いてみてください。

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