子どもが運動会やかけっこで友達に置いて行かれる姿を見ると、親として心配になりますよね。子ども自身も走りに自信がなくなって走りたがらないようになりますし、お子さんが自信をもって走れるようになるために、どのようにサポートしてあげればいいのか悩む方も多いはず。
そこで今回は、3歳から5歳のお子さんでも簡単にできる、短時間で効果抜群のかけっこの練習方法をご紹介します。
子どもって最初はすごくやる気があるのにすぐ飽きちゃうので大変ですよね。子どもの集中力が続く、30分で走りが劇的に変わるコツを知って、親子で楽しみながら練習しましょう!
お子さんの成長を見守る時間が、親子の絆を深める素敵な体験にもなること間違いなしです!そして、練習を通じてお子さんが自信を持ち、友達との競争を楽しむ姿を見るのも、親にとってうれしい瞬間ですね。
かけっこが得意な子どもはより速く、苦手な子どもは少しでもかけっこが速くなるように私たちが全力でサポートします。
一緒に走る楽しさを体験してみましょう!
目次
準備するもの
・カラーコーン(代用できるもの→水を入れたペットボトル)
・長ズボン(走っている最中に転んでも怪我をしないように)
・水筒
・汗拭きタオル
・タイマー(スマホについているタイマーなどで大丈夫です。)
練習する場所
・広い芝生→広い芝生やジョギングコースがある公園は、走りやすく、おすすめです。
・陸上競技場→ランニングコースが整備されているので、走りやすく、直線や曲線の練習もできます。
・学校の運動場→学校の運動場もいい場所です。人が少ない時間帯を選ぶといいでしょう。
・河川敷→平坦な道が続いていることが多く、長距離の練習にも向いてます。
・体育館→屋内で練習できるので、天候に左右されずに走ることができます。
転んでも怪我のしにくい、芝や土がある場所もおすすめですが、陸上競技場や体育館の方が平坦で走りやすいのでおすすめです。
安全に気を付けて、楽しんで練習してくださいね。
子供に教える時のポイント
子どもも教える親も楽しく練習ができるのが一番の理想です。
・水分補給はしっかりと取る。
1つの練習が終わったらなるべく水分補給を取るようにしましょう!
特に夏場は熱中症になりやすいので、5分おきに水分補給を取るようにしてください。夏の炎天下の場合、水分を取っていても熱中症になりやすいので、28度を超えたら中止にして下さい。
また、冬は気温のせいで喉が渇いてることを自覚しづらいので、親御さんが細めに声をかけてあげてください。
・ポジティブな声かけを心がける。
子どもができたことや頑張った部分をしっかり褒めてあげましょう!
「その調子!」「いいフォームだね!」など、具体的にほめることで子どもの自信につながります!
・子どものペースを尊重する。
成長の速度は子どもによって異なります。焦らず、子どもが理解し、上達するまで待ってあげることが大切です。子どもの努力を評価してあげてることで子どものやる気もアップ⤴
・楽しく練習する。
練習にゲームや遊びを取り入れることで、楽しく練習ができる環境を作ります。「今日はかけっこで競争しよう!」など、楽しい体験を通してかけっこの達人になるのもいい経験になります。
・子どもがやりたくないと言い出したら?
子どもがやりたくないと言ったら、子どもの話や意見を聞いてあげてください。どうしてもできそうにない場合は、その時は練習を一旦辞めてみるといいかもしれません。子どもに嫌々させても力はつきませんし、走ること自体が嫌になってしまうかもしれません。なので、子どもが自発的にまたやりたいと言うまで待ってあげましょう。
準備体操はしっかりと!
子どもが怪我をせず、安全にかけっこができるようにまずは準備体操をしましょう。
子どもが通っている幼稚園や保育園で行っている、準備体操を子どもに先生になってもらって教えてもらいながら一緒に準備体操をするのも、子どもにとって楽しいスタートになりますし、親御さんにとっても園での子どもの活動を知ることができます。
もちろん、ネットなどで配信されている体操をしても大丈夫です。
くっしんや手足足首、アキレス腱を伸ばす体操は、入念にしてください。
練習を始める前に、タイマーで練習をする前のタイムを測っておくと、どのくらい足が速くなったのかわかりやすくておすすめです♪
速く走る4つのポイント
練習方法
1.子どもの足が速くなるコツ:スタート時の「よーい」の姿勢
子どもの多くは、「よーい」の姿勢で同じ側の前足と前の手が出てしまう子どもが多く、スタート時に勢いがつかず、走りにスピードが出なくなってしまいます。
そこで、反対の手を出す「気を付けよーい」の練習を繰り返すことで、よりスムーズなスタートダッシュができるようになります。
まず、「よーい」の姿勢で大切なことは、”前かがみになること”です。
前かがみの姿勢を取ることで、体の重心が前に移動し、次の一歩を出しやすくなります。
前かがみのPOINT
まず、「よーい」の姿勢になります。前足の膝部分に両手を置き、膝を少し前に押すようにし、上半身を前に倒します。
これが「よーい」の姿勢の一番理想の体制です。
このような姿勢を身につけることで、スタートダッシュが改善され、結果として速く走れるようになります。
練習を重ねて、自信を持ってスタートできるようにしましょう!
ここまでで、だいたい8分程度です。
2.子どもの足が速くなるコツ:腕を大きく振る練習
腕と足は連動しているので、腕を大きく振ればその分、足も大きく出ます。
腕を早く振れば振るほど、その分足も速く動くので、速く走るためには腕の振り方はすごく重要になってきます!
腕を大きく振る時のPOINT
腕は90度に曲げる。
腕を前に振るとき:親指が鼻につくくらい
腕を後ろに振るとき:肩と肘が同じ高さになるくらい
【腕を大きく振る練習】
①走らずにその場で腕を振る練習をします。
同じリズムで1,2,1,2、とリズムよくできるのが理想です。
②子ども後ろに保護者が立ち、手の平を子どもの肩くらいの高さにかまえます。
子どもは前を向いた状態で、肘を保護者の手の平に当てるように腕を振ります。
この時に腕を横に振ってしまうと、体が横にぶれるので前後にまっすぐ振るように声をかけましょう。
お手本を見せてあげるのも、子どもがわかりやすくていいかもしれません^^
この練習は重要ポイントなので、5分程度しっかり練習をしましょう。
3.子どもの足が速くなるコツ:ジグザグ走り
コーンをまっすぐ並べてジグザグに走る練習方法で、ジグザグに走ることでバランス力をつけます。
【ジグザグ走りの練習方法】
①コーンを3m間隔くらいに、5~6個程度置きます。スタート地点とゴール地点を作っておくと、子どもの走りに迷いがなくなります。
②スタートの合図でジグザグに走り、最後はゴールまでまっすぐ走ります。
これを何度か繰り返しましょう。
③今度はコーンの数を7~8個程度に増やし、コーンを置く間隔も1.5m間隔くらいに調節して②と同じ要領で走ります。
POINT!
この時に、頭をできるだけ動かさないように走ることを意識するように声をかけてください。
タイムを測ってあげて、子どもにタイムを見せてあげると、子どものやる気もアップしちゃいます♪
この練習は7~8分を目安に一番長く練習をしてください。
4.子どもの足が速くなるコツ:ゴールまで走り抜く
かけっこや運動会で、ゴールで止まってしまう子どもをよく見かけませんか?
ようやく走れても、ゴールで止まってしまうとゴール手前で減速してしまうので、その分走るスピードも遅くなってしまいます。
なので、最後までしっかりと走り抜ける練習をしておきましょう。
【ゴールまで走り抜ける練習方法】
①コーンでスタートとゴールをつくり、さらにゴールの数メートル先に目印になるコーンを置きます。
②子どもはスタートラインからゴールの先にあるコーンめがけて走ります。
POINT!
子どもが走る前に、実際にゴールで止まった場合と走り抜けた場合、どちらが速かったのか子どもに問いかけて、走り抜けることの大切さをきちんと理解してもらってから練習をしましょう!
ゴールを走り抜ける練習は2分程度行うとよいでしょう。
最後は①~④の練習を少しおさらいをしてから実際にタイマーを使って走ってみましょう!
まとめ
いかがでしたか?今回は、30分という短い時間で、子どもが楽しくかけっこの練習をし、自信を持って走れるようになる方法をお伝えしました。
この時間を通じて、お子さんの成長を見守りながら、親子の絆を深める素敵な経験を共に楽しんでください。
運動が得意になる、足が速くなるチャンスは、誰もが持っています。特に12歳頃までは神経系の発達が著しく、基礎的な動きを身につけるのに適した時期です。この時期に遊びや運動をたくさん経験させてあげることが重要です。また、子どもだけではなく走るのが遅い大人でも、正しい姿勢や走る時のコツを習得すれば、以前よりぐンっと速くなります。
私たちと一緒に走る楽しさを体験してみましょう!ぜひ親子で、楽しみながら走り方トレーニングを進めていきましょう。
きっと、楽しい思い出とともに、速く走れるようになる姿を見られるはずです。
ぜひ、ご家族皆さんで楽しんでみてください!