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【千代田区】「防災マップ」と「ハザードマップ」を確認して防災対策を考えよう!

投稿日:2024年09月09日

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緑豊かな皇居のある千代田区は東京23区の中心です。

ターミナル駅である東京駅は1日の利用者数が95万人を超えると言われています。

 

国会議事堂や首相官邸、大手企業の本社ビルなど政治や経済の中心であるイメージが強いですが、味わいのある神田の古本屋街や秋葉原の電気街など最新のカルチャーの発信地があり、日本国内のみならず海外からの観光客など、多くの人々を惹きつける魅力を持つエリアという一面もあります。近年はマンションが建設されていますが、23区内の人口ランキングは最下位の23位。2021年9月のデータによると千代田区の人口は67,145人です。

 

ただ千代田区には勤めている人や通学している人が非常に多く、昼間の区民は85万人に達します。昼夜の人口差が約13〜20倍と言われています。

多くの人が働き、訪れ、暮らす千代田区ではどのような防災への取り組みが行われているのでしょうか?「防災マップ」と「ハザードマップ」の情報を中心に千代田区の防災対策を確認していきましょう。

 

1. 千代田区の特徴

出典:unsplash

地形は皇居を中心に東側の低地部と、西側の台地部に分けられます。 

低地部は江戸時代初頭まであった日比谷入江と呼ばれた浅い海を埋め立てたエリアで、現在の日比谷から大手町 に至る一帯です。

今では高層ビルや商業施設が立ち並ぶエリアですが、400年前は漁場でした。

千代田区内にある神田川や千鳥ヶ淵などは台地の部分が河川の侵食され、それによってできた谷の跡です。

国会議事堂、首相官邸、最高裁判所、国会図書館など日本の首都機能が集中しているエリアには坂が多く高低差があります。

日本の標高の基準となる水準原点は国会議事堂の前の憲政記念館の庭園に設けられています。

標高0の東京湾平均海面は基準点から地下に24.39m下の高さと定められています。

 

2. 千代田区の災害対応マニュアルとマイ・タイムライン

千代田区には防災マップという名称での防災についての資料の作成はありませんでした。

その代わり、昼間区民向けの災害対応マニュアルと詳細なハザードマップや避難時の行動計画を促す「マイ・タイムライン」のフォーマットの提供があります。

実際に災害が起きた後ですと、動揺してしまいどう行動すべきか正しい判断をとることが難しい場合があります。

平常時の落ち着いた時にマイ・タイムラインを作成し、非常時にどう行動するか考え、計画を立てましょう。

 

災害対応マニュアル

 

マイ・タイムラインフォーマット

 

3. 千代田区のハザードマップ

ハザードマップは災害予測図です。災害種別ごとに被害を想定して作成されます。

千代田区では神田川や荒川洪水ハザードマップ、東京湾沿岸高潮ハザードマップ、土砂災害ハザードマップや避難所と避難場所の情報が一つの冊子になってまとめられています。

ハザードマップを確認して、ご自身の職場、学校、そしてご自宅付近にどのような危険があるのか確認し、避難所や避難場所への安全な避難経路を把握することが大切ですね。

ハザードマップは各出張所と区役所本庁舎で配布していますが、千代田区HPでもダウンロードできますのでプリントアウトして、職場やご自宅の防災グッズと一緒に保管するといいですね。

 

千代田区ハザードマップ

 

 

4. 千代田区の帰宅困難者支援

出典:unsplash

千代田区は日本の政治経済の中核の地であり昼間区民は85万人に達します。

もし、首都圏直下型の大地震が発生した場合、千代田区全域で50万人におよぶ帰宅困難者が発生すると想定されています。

そのため千代田区は大規模災害が発生した場合、むやみに移動せず安全な建物内(災害時退避場所)で待機することを呼びかけています。

災害時退避場所は災害直後の混乱や危険から身の安全を守るための一時的な退避場所です。

千代田区に通勤・通学している方はどの建物が災害時退避場所に指定されているのか、どのような帰宅困難者対策がなされているのか確認してみてくださいね。

 

災害時退避場所案内図

千代田区の帰宅困難者対策

 

5. 防災グッズを準備しよう

出典:photoAC

オフィスやご自宅で防災グッズの用意が明暗を分けます。

特に薬やメガネなどないと健康や安全に困るものは必ず準備しましょう。

 

・水(水は1日分1人3Lが目安です)

・電気やお湯を使わなくても食べられる食べ物

・救急用品(消毒液や常備薬、絆創膏)

・貴重品(現金、印鑑、預金通帳、身分証明書のコピー)

・ヘルメット

・マスク、軍手など体を保護する小物

・懐中電灯

・ラジオ

・携帯電話の充電器

・毛布、タオル

・消毒グッズやウェットティッシュ、おむつや生理用品、歯磨きセットなどの衛生用品

・雨具、動きやすい服装、靴下

・底の厚いタイプのウォーキング用のスニーカー

・メガネ

・笛

・筆記用具

・防災地図

 

 

6. 大切な家族「ペット」との避難

出典:unsplash

千代田区ではペットの同行避難が認められていますが、原則として認められている動物は犬と猫です。

避難所には動物が苦手な方やアレルギーの方もいるので、人とペットとのスペースは分けられます。

避難所によっては屋外がペットの避難スペースになりますので、風邪や怪我を防ぐためにペット用の防寒具や靴などを準備するといいですね。

 

ペットのためのご飯や薬やケージなどの道具は飼い主が用意する必要があります。

特にご飯や水は5〜7日分準備してくださいね。

また、ペットの安全のためにも避難所では以下のことを守りましょう。

 

・ペットは必ずケージに入れてください。予備のリードや首輪も準備しましょう。

・ペットの避難スペースの清掃や消毒は飼い主が責任を持って清掃してください。

・ペットに身元表示のためにマイクロチップや迷子札、ペットの写真を準備しましょう。

 

共生ハンドブック

千代田区では犬と猫の共生ハンドブックを配布しています。

犬や猫の防災対策や健康管理やケアについての記事が掲載されていますので、ぜひご一読ください。

 

千代田区 人と犬の共生ハンドブック「犬と幸せに暮らす」

 

千代田区 人と猫の共生ハンドブック「猫と幸せに暮らす」

 

まとめ

政治経済の中心で、国会議事堂や大手企業のオフィスビルが数多くある千代田区は、昼間と夜間、平日と週末で区民の人口が大きく変わる23区中でも特別なエリアです。

災害はいつ発生するかわからないのが怖いところですが、普段から避難所等の確認やハザードマップで危険なエリアの確認をしっかりして、安全な避難経路を把握しましょう。

 

また、定期的に防災グッズを内容を見直し、家族構成や年齢にあわせて中身を変更していきましょう。実際に防災グッズを持って避難経路を歩くなど、家族や職場のメンバーで防災訓練をするのもおすすめです。

しっかりと防災対策をして、いざという時に冷静に行動できるよう心がけてくださいね。

 

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