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みなさんは除夜の鐘をついたことはありますか?
除夜の鐘の音を聞いたことはあっても、ついたことがある人は意外と少ないのではないでしょうか。
除夜の鐘は、108回鐘をつく人間の煩悩を祓う儀式として伝えられています。新しい年を迎えるために、心も体も清めるための日本の文化です。
ところが最近では、除夜の鐘をつくことも聞くことも少なくなってきてしまいました。
そこで、今回は調布市と府中市で除夜の鐘をつけることができるスポットを調べてみました。大晦日の夜に子どもと一緒に除夜の鐘をついてみませんか?大人も子どもも忘れられない年越しの思い出になりますよ。
※除夜の鐘はさまざまな理由により、除夜の鐘の時間を変更したり、中止したりするところも多いので、おでかけの際には最新情報をご確認ください。
調布市
1. 深大寺(じんだいじ)
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調布でとっても有名な天台宗のお寺ですが、この深大寺でも除夜の鐘をつくことができます。
年によっては事前に抽選になることもあるそうなので、おでかけする前にホームページで良く確認してくださいね。
大晦日の夜から元旦にかけては電車やバスが深夜運行するため、アクセスで困ることはないでしょう。JRと京王線は数十分間隔で終夜運行しています。ただし、深夜運行するバスは京王バスのみですので、遅い時間は京王線を利用するようにしましょう。
大晦日の深大寺周辺では交通規制や駐車場規制などもあるので、車の場合は事前に良く確認してください。
また、深大寺の周辺では年越しそばも有名で、周辺で年越しそばを食べてから深大寺に参詣する人も多いです。
元日の0時からは「修正会大護摩供(しゅしょうえおおごまく)」が執行され、天下泰平、国家安穏、仏法興隆が祈願されます。とっても迫力があり荘厳なので、ご家族で一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
深大寺は東京では浅草寺の次に古いお寺で、創建は古く、733年(天平5年)に深沙大王(じんじゃだいおう)を祀ったのが始まりといわれています。そこから今にいたるまで、地元ではもちろん、源家や当時の幕府などから尊崇を受け、篤い信仰を集めています。
ご本尊は宝冠阿弥陀如来像ですが、深沙大王やそば守観音像などたくさんの仏像があります。国宝に指定されている飛鳥時代後期の釈迦如来像、深大寺を代表する2mを超える巨大な慈恵大師像、国指定重要文化財の梵鐘(1376年鋳造)も安置されています。
ご利益は、厄除け大師とも呼ばれるように、厄除けもありますが、縁結び・恋愛成就も有名です。
子どもと一緒に、年越しそばを堪能してから除夜の鐘をつきに行ってみてはいかがでしょう。
施設名:深大寺(じんだいじ)
住所:東京都調布市深大寺元町5-15-1
電話:042-486-5511
アクセス:
JR「三鷹駅」または「吉祥寺駅」よりバス
京王線「調布駅」または「つつじヶ丘駅」よりバス
2. 西光寺
西光寺も天台宗のお寺ですが、こちらでも除夜の鐘を先着順でつくことができます。
駅からのアクセスが良いのも嬉しいですね。
創建は定かではありませんが、以前は聖天院という真言宗の修験寺だったようで、1427年にはあったといわれています。その後、江戸幕府から朱印状をいただき、寛文年間(1661〜1672年)に天台宗に改宗されました。
ご本尊は阿弥陀如来像で、珍しい鐘楼門があります。
また、新選組の近藤勇とゆかりがあるお寺で、境内に像があります。
施設名:西光寺
住所:東京都調布市上石原1-28-3
電話:042-482-3320
時間:23:45~
アクセス:京王線「西調布駅」より徒歩5分
府中市
3. 慈恵院
【令和3年 修正会のご報告】
新年あけましておめでとうございます本年もよろしくお願い申し上げます
今年も本山では除夜の鐘つきが行われま…https://t.co/xVO55SLvpd pic.twitter.com/75P3uH73KD
— 慈恵院 (@jikeiinhonzan) January 5, 2021
府中市にある慈恵院でも、毎年、除夜の鐘をつくことができます。
12月31日から1月1日にかけて、「除夜の鐘」と「修正会(年頭祈願)」が行われます。
慈恵院は臨済宗のお寺ですが、宗教宗派が関係ないペットの霊園があり、小型の動物や大型の動物もご供養することができます。
また、それ以外にも先祖供養や水子供養、人形供養なども執り行っています。
広い駐車場があり、ペットも一緒に境内に入ることができるお寺です。
施設名:慈恵院
住所:東京都府中市浅間町2-15-1
電話:0120-76-9412
アクセス:JR「武蔵小金井駅」または京王線「東府中駅」より、それぞれバスまたはタクシー
公式サイト:https://www.jikeiin.jp/
4. 西蔵院
西蔵院は真言宗のお寺ですが、こちらでも毎年、除夜の鐘をつくことができます。
創建は古く、平安末期の1135年(保延元年)で、1676年(延宝3年)に現在の地へ移転されました。それ以後、当地で信仰を集めてきた歴史あるお寺です。
ご本尊は金剛界大日如来で、お寺全体が平成10〜13年に改修され、とっても綺麗な境内になっています。
施設名:西蔵院
住所:東京都府中市是政3-35-10
電話:042-361-6912
時間:23:30~
アクセス:
JR「府中本町駅」より徒歩15分
西武多摩川線「是政駅」より徒歩5分
京王線「府中駅」よりバス
府中観光協会HP:https://www.kankou-fuchu.com/?p=we-page-entry&spot=40306
5. 大國魂神社
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大國魂神社は府中市にある有名な神社ですが、こちらではお寺の除夜の鐘と同じ意味を持つ、「初太鼓初打式」という年中行事があります。
大晦日に行う除夜の鐘とは違い、元日の0時から始まりますが、打ち鳴らす太鼓の音で悪疫を祓うといわれています。
残念ながら一般の人は参加できませんが、お腹に響く太鼓の音で新年の平穏を祈願することができます。除夜の鐘とはひと味違った儀式を体験できますよ。
創建はとっても古く、第12代景行天皇41年(111年)といわれています。5月5日に大伸の託宣を受け、この地に創建されました。当時より代々、武蔵国の国造(くにのみやっこ)が奉祀していました。古くは、鎌倉幕府や江戸幕府からも崇敬され、現在まで信仰を集めています。
ご祭神は、大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)で、武蔵国の守り神です。
ご利益は、招福、縁結び、厄除けなどさまざまですよ。
施設名:大國魂神社
住所:東京都府中市宮町3-1
電話:042-362-2130
アクセス:
JR「府中本町駅」より徒歩5分
京王線「府中駅」より徒歩5分
まとめ
出典:photoAC
いかがでしたか?今回は調布市と府中市にある、除夜の鐘を体験できるスポットをご紹介しました。
除夜の鐘は時間帯が変更になったり、中止になったりすることもあるので、おでかけの前に良く確認してくださいね。
伝統ある日本の文化「除夜の鐘」で、子どもと一緒に大晦日を過ごしてみてはいかがでしょう。新しい気持ちで新年を迎えることができますよ。
また、この時期のおでかけはとっても寒いので、防寒対策をしっかりしてからおでかけくださいね!