江戸川区は子育てのための制度が充実していて、23区内で最も公園が多いなど、ファミリーに人気の地域です。
一方で、地震による液状化現象や、豪雨などでの水害のリスクが高いエリアでもあります。
災害が起きてから情報収集を始めるのでは、間に合わず命にかかわることも。
家族の命を守るため、江戸川区の特徴を知った上で、防災対策をしておきましょう。
この記事では、江戸川区の防災マップ・ハザードマップと、防災情報についてご紹介します。
いざというときのために、家族で話し合ってみませんか?
目次
「防災マップ」「ハザードマップ」とは?
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「防災マップ」「ハザードマップ」という言葉を知っていますか?
防災マップは、地域の避難場所や公共施設が掲載されている地図。
ハザードマップは、災害が予測される場所を地図に示した地図のことで、災害の種類ごとに作成されます。
これらのマップをチェックしておくことで、自宅や職場で災害にあったときにどこに避難したらいいのか、自宅周辺の災害リスクはどうなっているのか、知ることができます。
江戸川区の防災マップ・ハザードマップ
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江戸川区の防災マップ・ハザードマップは、江戸川区のHPに掲載されています。
実際に、どのように使うのでしょうか?
防災マップ・ハザードマップの活用方法についてご紹介します。
防災マップ
江戸川区では、避難所や避難場所をまとめた防災マップを公開しています。
災害で自宅にいられなくなったときに避難する避難所や、火災から逃れるための安全なエリアである避難場所が確認できます。
そのほか、緊急医療救護所や救急病院などの情報があります。
住所から避難所と避難場所を検索することもできます。
「もし自分の家族が被災したら」「職場や学校で被災したら」を考えて、どこに避難するのか話し合っておきましょう。
江戸川区 防災マップ
地震危険度ランク図
地震災害のときに起こりうる危険について、マップが公開されています。
建物倒壊危険度ランク図、火災危険度ランク図、災害時活動困難度ランク図、総合危険度ランク図があります。
自宅周辺の危険度について、確認しておきましょう。
江戸川区 地震危険度ランク図
液状化予測図
2011年の東日本大震災では、関東地方の沿岸部で広範囲にわたり液状化現象による被害がありました。
海岸埋め立て地である江戸川区は、区内のほとんどが「液状化の可能性が高い地域」または「液状化の可能性がある地域」に分類されています。
液状化現象では、建物が倒壊してしまうおそれがあります。
江戸川区役所では、「液状化による建物被害に備えるための手引(概要版)」を配布しています。
手元にない場合は、区役所で手に入れておきましょう。
江戸川区 江戸川区液状化予測図
江戸川区 建築物における液状化対策について
水害ハザードマップ
江戸川区は、川と海に囲まれている、水に恵まれた地域です。
その分、関東に振った雨の大半が集まってくる川の最下流にあたり、区の7割が海の満潮時の水面よりも低い土地であるため、水害リスクの高いエリアでもあります。
もしこれから、今までに経験したことがないような大型の台風や豪雨に見舞われてしまったら、江戸川区やその周辺の区のほとんどの地域が水没してしまいます。
江戸川区では、水害の際は、区外の標高が高い地域や浸水のおそれがない地域への避難(広域避難)を推奨しています。
その場合、避難先は各自で確保しなければなりません。
もしものとき親戚や宿泊施設、勤め先などに避難できるよう、調べておきましょう。
避難する時間がない、移動が難しい状況の家族がいるなどの事情がある場合に利用できる、江戸川区内の避難先もHPに掲載されています。
江戸川区水害ハザードマップは江戸川区HPで閲覧できるほか、区役所でも配布されています。
地図だけではなく、避難の考え方や備え方が詳しくまとまっているので、1冊持っておくと心強い存在になります。
江戸川区 水害ハザードマップ
江戸川区の防災情報はここでチェック
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江戸川区HP
江戸川区では、防災情報をHPで公開しています。
防災マップ・ハザードマップの確認以外にも、家庭での備蓄や非常持ち出し袋の準備をはじめ、災害に備えてできることはたくさんあることがわかります。
家庭でできる防災対策、赤ちゃんの授乳について、マンションでの防災についてなど、「自分の家族の場合は?」を考えられる情報も掲載されています。
江戸川区 防災のページ
江戸川区公式twitter・メールマガジン
防災情報含め地域の情報を知るためには、江戸川区の公式twitterのフォローや、江戸川区の防災・防犯情報がメールで配信される「えどがわメールニュース」の登録もおすすめ。
普段から積極的に地域の情報を知ることが、防災にもつながります。
江戸川区 公式twitter えどがわメールニュース
防災マンガで子どもと一緒に防災を考える
江戸川区では、防災を身近に考えられるよう、2021年7月から防災マンガ「防サイのイロハ」の連載を始めています。
親子で防災を考えるきっかけに、ぜひ一緒に読んでいきましょう。
江戸川区 防災マンガ『防サイのイロハ』
新型コロナウイルスの流行中に災害が起こってしまったら
もし、新型コロナウイルスの流行中に災害が起こってしまったら、避難所に行くことによる感染のリスクが心配になりますよね。
自宅以外の場所に行くことだけが避難ではありません。
自宅にいるのが危険な場合は自宅以外への避難が必要ですが、防災対策をした自宅にいる方が安全な場合は、自宅で過ごすことも選択肢のひとつになります。
新型コロナウイルスの流行中に災害が起こった場合の対応についても、江戸川区HPで紹介されています。
掲載されているのは、自宅での備え方、避難するかどうかの判断、やむをえず避難する場合の感染対策などの情報。
災害時には、新型コロナウイルスに限らず、感染症全般のリスクが高まります。
対策を知って、家族の健康を守りましょう。
まとめ
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江戸川区の防災マップ・ハザードマップ、防災情報についてご紹介しました。
災害対策は、準備しておくこと、調べておくこと、家族と情報共有しておくことが大切です。
人は不安なとき、つい「自分や家族は大丈夫」と思ってしまいがち。
しかし、今までになかった規模の災害や、事前に予測できないことも起こることがあるのが
、自然の怖いところです。
大事な家族の命を守るため、防災マップ・ハザードマップをはじめ、地域の防災情報を確認して備えておきたいですね。