日本は地震大国と呼ばれるほど、他の国と比べて地震の発生率が高く、また台風や豪雨による洪水や土砂災害も年々多くなってきています。いつ起こるか分からない自然災害に対して、普段からの備えが必要になってきます。
子どもの命を守るためにも、具体的にはどのような防災グッズを用意しておけばいいのでしょうか?子どもが生まれて家族が増えたから、防災グッズを見直そうと思っている方に向けて、今回は子どもがいるご家庭で必要最低限備えて置くべき防災グッズについてご紹介します。
防災グッズを揃える際の参考にしてみてくださいね。
目次
非常持ち出し用防災グッズの中身リスト
災害が起きた際に、すぐに持って逃げれるように用意をしておきましょう。リュックに入れておくと、両手が空くので子どもを連れて逃げる際に便利です。
持ち出し用防災グッズの中身は、最低限の量にしてなるべくコンパクトにしておきます。子どもを抱えて逃げるということも想定して、くれぐれも色んなものを入れてしまい重くなりすぎないように注意してください。
置いておく場所としては、避難経路場が良いとされているので、玄関やシューズクローク、靴箱などがおすすめです。
・非常食
1人2~3食分、子どもでも食べられるものを基準に用意しておきましょう。また手を加えずにすぐ食べられるものが好ましいです。
・水
1人500mlのペットボトルが2~3本あれば良いですが、家族が多い家庭は一度に持ち出せる量を確認し、用意しておきましょう。
・電化製品(モバイルバッテリー、防災用ラジオ、ライト、乾電池など)
ヘッドライトやネックライトは両手が使えるようになるので、子どもの面倒を見る際に非常に役立ちます。モバイルバッテリーやラジオ、ライト類が電池式のものであれば必要に応じて用意しておきます。
・衣類(着替え、タオル、ブランケットなど)
子どもは汗をかきやすいため下着は少し多めに入れておきましょう。避難所ではそのままの衣服で寝ることも想定して、動きやすい素材のものがおすすめです。
・衛生用品(携帯トイレ、ウェットティッシュ、マウスウォッシュ、ビニール袋など)
断水が起き、水の供給が止まってしまった場合に、断水時でも使える衛生用品を揃えておきましょう。トイレや子どものおむつなどを入れておくビニール袋は、消臭袋を使うと臭いを防ぐことができます。
・救急セット(絆創膏、消毒液、包帯、常備薬など)
大規模災害が起こった場合は、ケガを負うリスクが高まるため応急処置が出来るように必ず用意をしておきましょう。
・貴重品(現金、保険証・免許証コピー、母子手帳など)
貴重品は普段まとめて違う場所にしまっておき、逃げる直前に入れるのが良いでしょう。非常持ち出し用防災リュックに入れておくのは防犯上おすすめしません。
子どもの年齢で揃えよう!自分の家庭にあった防災グッズとは?
赤ちゃん(1歳未満児)がいる場合の備え
上記の非常持ち出し用の防災グッズに加えて、赤ちゃんがいるご家庭では次のグッズも必要になりますので、一緒に用意をしておきましょう。
・ミルク
・哺乳瓶
・レトルトの離乳食
・おむつ
・おしりふき
・抱っこひも
就学前の子どもがいる場合の備え
環境の変化や慣れない避難所生活に、子どもも不安になりがちです。普段から食べ慣れたおやつや、普段遊んでいるおもちゃや絵本があることで、子どものストレスを軽減することができます。
就学時前の子どもがいるご家庭は以下のグッズも用意しておくと安心です。
・食べ慣れたおやつ
・おむつ
・おしりふき
・絵本、おもちゃ
小学生以上の子どもがいる場合の備え
小学生、中学生、高校生の子どもがいるご家庭では、1人1つの防災リュックを用意し、災害時には自分で自分のリュックを持って逃げるようにしましょう。
市販でキッズ用の防災セットが売られているので、そちらを活用してもいいですね。
普段からやっておくべきこと
子どもに防災の絵本を読み聞かす
小さい子どもに、言葉で防災について伝えるということはなかなか難しいですが、もしものときには、子ども自身で自分の身を守れるかどうかが、生死の分かれ道になります。
普段の生活の中で日常的に、絵本や紙芝居などを使って遊びの中で楽しく学ぶ訓練をしてみてください。
絵本や紙芝居などを活用することで、子ども自身が ‟自分の身は自分で守る” ということを意識するきかっけにも繋がります。
防災グッズの中身を定期的に確認する
普段何事もなく生活を送っていると、ついつい防災グッズの存在自体を忘れてしましがちですが、定期的に中身を見直すことが大切です。
子どもがいるご家庭でしたら、子どもの成長に合わせて中身を入れ替える必要がありますし、非常食や保存用の水には保存期限があるため、最低でも年に一度は必ず見直しをするといいでしょう。
毎年9月1日は『防災の日』とされています。防災の日とは、国民が地震や台風、津波などの災害について意識を高め、これに対処する心構えを準備するとして制定されました。防災の日には必ず、防災グッズの中身を点検するなどと決めておくといいですね。
また、どんな時に使うものなのか、使い方や用途など、子どもに伝えながら一緒に点検することで、子どもの防災意識も高まります。
点検時のポイント
・必要な分だけ揃っているか
災害時に生き抜くための最低限必要な備蓄量は3日分とされています。3日を過ぎてもライフラインが復旧していない場合があるため、自宅で常備しておく防災グッズは少し多めに用意しておくといいでしょう。
目安:水は1人1日3リットル、3日分の食料、簡易トイレは1人1日5個
・食料や水の保存期限の確認
防災用の非常食や水は、比較的長めに保存期間が設定されていますが、うっかり期限が切れてしまっていた、ということが無いようにしっかりと確認しておきましょう。
小さい子どもは、食べ慣れないものはなかなか食べ進まないということもあるので、期限が近くなっていたら、調理法や味付けなど家族みんなで確認しながら食べて、新しいものと入れ替えると良いでしょう。
・乾電池の使用推奨期限の確認
乾電池は、情報収集や家族との連絡手段としてラジオやスマホを使用するための、予備電源して必要になります。ラジオ、懐中電灯、モバイルバッテリーを8時間使用した場合、単三電池17本が必要となります。3日~1週間分を目安に用意しておきましょう。
おでかけ時でも防災グッズ(おでかけ用防災ポーチ)を持ち歩く
災害は家にいると時だけに起こるとは限りません。小さなポーチ等に防災グッズを入れておき、おでかけ用防災ポーチを用意しておくといいでしょう。
普段からおでかけ用防災ポーチを持ち歩くことで、いざという時に役立ちますし、持っているだけでも気持ちの面で大きく変わります。
子どもとおでかけをしている際に、もしもの事態が発生した場合でも、おでかけ用防災ポーチがあることで安心して非難することが出来ます。
・携帯用トイレ
・携帯用カイロ
・ホイッスル
・メモ帳、ペン
・塩飴
・バンダナ
上述のグッズを最低限揃えておくことをおすすめします。
・マスク
・ウェットティッシュ
・除菌スプレーやアルコール
・絆創膏
これらのグッズは普段から持ち歩いている方も多いかと思いますが、おでかけ用防災ポーチにも別で用意しておくか、また少し多めに普段のバッグに入れておくと安心です。
まとめ
今回は子どもがいるご家庭で必要最低用限意しておくべき防災グッズについてご紹介しました。
いつ何時災害が起こったとしても、安心して行動できるように、今のうちからしっかりと防災グッズを用意して、もしもの場合に備えておきましょう。