さまざまな条件と長い時間をかけてできた偶然の産物「洞窟・鍾乳洞」は、規模が大きなものから小さなものまで、日本の各地で見ることができます。暗くひんやりとしたイメージの洞窟・鍾乳洞も最近では、SNSなどの映えスポットとしても密かに人気!そこで今回は、関東圏内にある子連れでもでかけられるおすすめの洞窟・鍾乳洞をご紹介!地球の神秘を見にでかけませんか?
日原鍾乳洞【東京】
出典:PhotoAC
東京に鍾乳洞があるのをご存知ですか?
東京都西多摩郡にある「日原鍾乳洞」は、東京都の指定天然記念物に指定される、総延長が1270m、高低差1314mの関東最大級の規模を誇る鍾乳洞です。
洞窟内は、年間を通して平均11℃!夏はとても涼しく、冬は暖かです。
中に入ると、白い衣をまとったような姿がまるで観音様のような石筍の「白衣観音」や巨大なカエルのようなガマ岩など見どころ満載です。
洞内は、約40分ほどで見て回れるため、子ども連れでも飽きることなくご覧いただけます。
鍾乳石が1cm伸びるのに約70年〜130年という途方もない年月をかけて築き上げた、まさに自然が生み出したアートは圧巻です!なお、週末や夏の時期には例年多くの観光客が訪れますので、早い時間の来場がおすすめですよ。
基本情報
住所:東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
TEL:0428-83-8491
営業時間
4/1~11/30 9:00~17:00
12/1~3/31 9:00~16:30
※臨時休業は公式ツイッターやFacebookでお知らせ
料金:大人 900円・中学生 700円・小学生 600円
アクセス
【車】中央高速「八王子IC」より国道411号経由約90分
【バス】平日:日原鍾乳洞行バス終点徒歩5分/休日:東日原行バス終点徒歩25分
駐車場:無料
HPはこちら
大岳鍾乳洞【東京】
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東京都あきる野市にある「大岳鍾乳洞」は、全長約300mの東京都の天然記念物に指定されている鍾乳洞です。
大岳山麓の標高520mに位置し、昭和36年に田中雄嘉造氏・妻のユキ氏により発見されました。
こちらの鍾乳洞は年間平均気温が約11℃〜13℃。
洞内は、約20〜30分ほどで見て回れ、電灯が完備されていますが、一部天井が低い部分があるため、ヘルメット着用が必須となります。
また、狭い場所や高低差のある場所があり、安全面を考慮して赤ちゃんを抱っこ・おんぶをしている方、妊娠中の方、荷物が多い方などは入場できませんので、ご注意くださいね。
なお、近くにはキャンプ場も併設されているので、洞内を探検したり、星空の下でキャンプしたりと大自然を満喫するのに最適のスポットですよ。
基本情報
住所:東京都あきる野市養沢1587
TEL:042-596-4201
営業時間:9:00~16:00
定休日:木
料金:大人 600円・小中学生 400円・3歳以上 200円
アクセス
【車】圏央道「日の出IC/あきる野IC」から約40分
駐車場:30台(無料)
HPはこちら
橋立鍾乳洞【埼玉】
「橋立鍾乳洞」は、秩父34所観音霊場のひとつ、札所28番「石龍山橋立堂」の敷地内にある鍾乳洞です。1936年3月に埼玉県の天然記念物に指定された歴史ある鍾乳洞で、その昔は信仰の場として使用されていました。
こちらの特徴は、全国でも数少ない縦穴の鍾乳洞ということ!洞穴の長さは約140mとやや短めで、20分ほどで見て回ることができます。また、入口と出口で約30mの高低差があり、石筍・石柱がまるで神殿のよう!
入場の際は、無料でヘルメットの貸し出しをしているので、初心者の方は着用した方が安心です。
基本情報
住所:埼玉県秩父市上影森708
TEL:0494-24-5399
営業時間:8:00~16:30 ※3/1~12月初旬まで
料金:大人 200円・小人 100円
アクセス
【電車】秩父鉄道「浦山口駅」徒歩15分
【車】国道140号線「長瀞」方面、秩父鉄道「影森駅」先
駐車場:あり
秩父観光協会HPはこちら
不二洞【群馬】
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群馬県の天然記念物「不二洞」は、洞内の延長約2,2kmの関東最大級の規模を誇る鍾乳洞です。その歴史は古く、今から約1200年前に発見されましたが、新たに市洞が発見されるなど、未だその全貌は明らかになってません。
洞内の平均気温は約10℃と低く、真夏の避暑に最適です。1周約40分ほどのコースには、青や緑のライトに照らされた「大天井」や、願いことをしながら7回触れると願いが叶うとされる石柱「閻魔の金剛杖」など、仏教にちなんだ45カ所の名所がご覧になれます。
また、LEDによってライトアップされた洞内はより幻想的で、その美しい景観に圧倒されますよ。
基本情報
住所:群馬県多野郡上野村川和665
TEL:0274-59-3117
営業時間
3/中旬以降~10月末:9:00〜16:30
11月:9:00〜16:00
12月~3/中旬頃:10:00〜15:00
定休日:なし
料金:大人 800円・小中学生 500円
アクセス
【車】上信越自動車道「下仁田IC」より県道45号線から湯の沢トンネルを抜けて約40分 他
詳細はこちら
大谷資料館【栃木】
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「大谷資料館」は、この地で採れる「大谷石(流紋岩質角礫凝灰岩の総称)」の採掘場とその歴史などを紹介する資料館です。
外壁や石塀などの建築資材から石仏、石塔まで幅広い用途として使われる大谷石は、江戸時代の中期ごろから本格的に採掘が始まったとされています。
その採掘場跡は、地下の神殿のようなどこか厳かな雰囲気を感じ、その空間を使って数多くのドラマやCMの撮影場所としても有名です。
採掘場跡内の平均気温は10℃前後ですので、見学の際は、夏でもカーディガンなどの羽織を持っていくと良いでしょう。
基本情報
住所:栃木県宇都宮市大谷町909
TEL:028-652-1232
開館時間と休館日:
4月~11月 9:00~17:00(無休)
12月~3月 9:30〜16:30 (火・年末年始) ※1/2・3は10:00~16:00
料金:大人 800円・小中学生 400円・未就学児 無料
アクセス:
HPはこちら
江ノ島岩屋【神奈川】
出典:PhotoAC
人気観光スポット江の島にも洞窟があるのをご存知ですか?
「江ノ島岩屋」は、海水の浸食によってできた洞窟で、江の島信仰の発祥の地として古くから崇められ、1182年には、源頼朝公が奥州藤原秀衡征伐を祈願したとも言い伝えられています。
江の島のパワースポットとして知る人ぞ知るこの岩屋は、第1・第2の2つの岩屋から成り、洞窟内の平均気温は15〜18℃と比較的涼しめ。
江の島神社発祥の場所とされる祠が祀られている第1岩屋では、ロウソクをもって洞窟探検ができます。第2岩屋には竜神像が祀られており、竜神の咆哮と稲光がとてもリアル!
なお、洞窟内は期間限定でイルミネーションでライトアップされることがあり、その光の演出はとてもキレイですよ!
岩屋を探検した後は江の島のグルメを堪能したり、観光ができるのも子ども連れに嬉しいポイントです。
基本情報
住所:神奈川県藤沢市江の島2
TEL:0466-22-4141(藤沢市観光センター)
営業時間:9:00~17:00 ※季節によって変動あり
料金:一般(中学生以上) 500円・小学生 200円
アクセス:【電車】小田急「片瀬江ノ島駅」徒歩30分 他
詳細(藤沢市観光協会HP)はこちら
清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)【千葉】
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千葉県君津市にある「清水渓流広場」は、幻想的な景色が見られる場所として今、注目されているスポットです!
自然豊かなこの広場は、夏にはホタル、秋には紅葉と季節の移ろいやその時期ならではの美しさをご覧になれますが、中でもおすすめなのが、洞窟から差し込む光が水面に反射して描かれたハート!
なお、この天然のハートが見られるのは、例年3月と9月のお彼岸の時期の午前6:30〜7:30の限られた時間だけ!
この時期はかなり多くの見物客が訪れますので、早めの到着がおすすめですよ。
基本情報
住所:千葉県君津市笹1954
TEL:0439-56-1325 (君津市経済部経済振興課観光振興係)
アクセス
【車】館山自動車道「君津IC」より35分
駐車場:無料・130台あり
詳細(君津市経済振興課HP)はこちら
まとめ
出典:PhotoAC
今回は、関東圏内にある子連れにおすすめの洞窟・鍾乳洞をご紹介しました。歴史ある観光スポットからSNS映え十分の光景が見られるスポットまでさまざまありましたね。
地球が長い時間をかけて作り上げた自然のアートを見る機会はとても貴重ですので、足元に注意してぜひ親子で地球の神秘を見にでかけましょう!