子どもから大人まで楽しめるジブリ作品。魅力的なストーリーはもちろん、圧倒的なクオリティの映像美から、実際の景色でも日本国内外を問わず「ジブリっぽい景色」があるスポットは人気を呼んでいますよね。
そこで、今回は関東エリアの中から、東京にスポットをあてて「千と千尋の神隠し」「平成狸合戦ぽんぽこ」「耳をすませば」の3作品の舞台や聖地巡礼スポットをご紹介致します。全て気軽に公共交通機関で行ける場所となっていますので、ぜひ親子でジブリの聖地巡りをお楽しみください!
目次
1.千と千尋の神隠し×江戸東京たてもの園
江戸東京たてもの園はスタジオジブリとの縁の深い施設です。
宮崎駿監督が実際によく訪れたこの場所では、映画「千と千尋の神隠し」の製作報告会が行われ、施設内にはスタジオジブリが公式に認める「千と千尋の神隠し」内に登場する建物のモデルが2つあります。
子宝湯(油屋)
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湯婆婆の営む「油屋」は東エリアにある銭湯「子宝湯」を参考にしています。
「油屋」のモデルは子宝湯1つだけではありませんが、スタジオジブリが「参考にした場所」と公表しています。「子宝湯」は1929~1988年まで実際に営業していた建物です。
カーブのある唐破風づくりの屋根、高く吹き抜けになっている格子状の天井などから「油屋」のエッセンスが見て取れます。
また、脱衣所横のガラス戸とお庭はカオナシが入ってきた庭に非常に似ていますので、ぜひお庭もチェックしてください。
武居三省堂(釜爺のボイラー室)
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東エリアにある武居三省堂は昭和初期に建てられた看板建築の文具店です。天井や、床、壁にぎっしりと収納があり、壁の桐箱の引き出しは350本あり、実際には商品の筆などが収納されていました。宮崎駿監督は「千と千尋の神隠し」の構想の段階からたびたび武居三省堂を訪れたと言われています。ぜひ、劇中に登場する釜爺のボイラー室とをじっくり見比べていただきたいです。
【詳細】
施設名:江戸東京たてもの園
住所: 東京都小金井市桜町3-7-1都立小金井公園
TEL:042-388-3300
アクセス
JR中央線「武蔵小金井駅北口」からバス乗車、バス停「小金井公園西口」から徒歩5分
西武新宿線「花小金井駅 」から「南花小金井」バス乗り場からバス乗車、バス停「小金井公園西口」から徒歩5分
開館時間:9:30~16:30
閉館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌平日が休館日となります)
入場料:一般400円、シニア200円、大学生320円、高校生・中学生200円 都内中学生無料、小学生以下無料
2.平成狸合戦ぽんぽこ
映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の中では都内に実際にある神社やお寺、駅やマンション、風景がしっかりと書き込まれています。映画の中では、住処を奪われながら、たくましく、そしてユーモラスな狸たちの姿が、哀しくも生き生きと描かれています。作品に思いを馳せながら、都内で「平成狸合戦ぽんこ」の聖地巡礼を楽しみましょう!
京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」
出典:photo AC
京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」は三長老が登場するコミカルなシーンに使われています。三長老が降りる聖蹟桜ヶ丘駅の1番線ホームや、三長老が踊りながら通過する改札口が丁寧に描かれています。
【詳細】
施設名:京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」
住所:東京都多摩市関戸1丁目
TEL:042-357-6161
龍生寺阿弥陀堂(万福寺)
映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の美術担当の男鹿和雄氏が、八王子市堀之内の「龍生寺阿弥陀堂」を参考に狸たちが住んでいる「万福寺」を描いたと述べています。作品の中では「万福寺」の周りで、飲めや歌えの大騒ぎの大宴会が行われます。実際の龍生寺阿弥陀堂は静謐な雰囲気が漂っています。
【詳細】
施設名:龍生寺阿弥陀堂
住所:東京都八王子市堀之内618
TEL:非公開
アクセス:京王線「京王堀之内駅」からバス乗車、バス停「堀之内二丁目」下車、徒歩約15分
参拝時間:常時解放
入場料:無料
ベルコリーヌ南大沢
「ベルコリーヌ南大沢」はマスター・アーキテクト方式が採用された集合住宅です。
一体感のある景観が特徴です。作品ののクライマックスでは、万福寺が壊されてトレンディな住宅地へと変わっていく様子が描かれますが、その住宅地は「「ベルコリーヌ南大沢」をモデルにしています。
【詳細】
施設名:ベルコリーヌ南大沢
住所: 東京都八王子市南大沢5丁目9−1
アクセス:京王相模原線 「南大沢駅」から 徒歩12分
花園神社
作品のラストで「新宿の花園神社の境内をねぐらに歓楽街の残飯をあさって暮らしている仲間もいます」というナレーションが入ります。
実際に令和の今も、新宿や渋谷、皇居付近や上野公園内など23区内で多くのタヌキが目撃されています。目撃情報がニュースになるたびに、作品のキャッチコピー「タヌキだってがんばってるんだよォ」というフレーズが心に響きます。
【詳細】
施設名:花園神社
住所: 東京都新宿区新宿5丁目17−3
TEL:03-3209-5265
アクセス:各線「新宿三丁目駅」E2出口を出てすぐ・JR各線・小田急線・京王線「新宿駅」東口から徒歩7分
参拝時間:常時解放
※大晦日や元旦の参拝時間は状況により変更となる可能性があります。
おでかけ前に必ずHPをご確認ください。
3.耳をすませば
京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」のホームに到着した瞬間から「耳をすませば」の聖地巡礼が始まります。駅の構内の列車接近メロディーも映画の主題歌「カントリー・ロード」ですので耳をすまして聞いてみましょう。
そして駅をでると街には「耳をすませば」の世界の風景が所々で確認できます。
主人公の雫が歩いていた「いろは坂」や、雫が同級生の杉村から告白されてしまう「金比羅神社」などがあります。街歩きをしながら気軽に聖地巡礼が楽しめますが、階段を昇り降りしますのでスニーカーなど歩きやすい靴でおでかけするのがおすすめです。
いろは坂
出典:photo AC
作品の中では映画では高台地域にのぼる「いろは坂」をモデルにした坂道や階段が何度も登場します。
【詳細】
住所:東京都多摩市桜ケ丘4丁目 43−25
アクセス:京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から徒歩14分
ロータリー
出典:photo AC
「いろは坂」を登ると「地球屋」のモデル地と言われているロータリーが見えます。
【詳細】
住所:東京都多摩市桜ケ丘1丁目80番
アクセス:京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から徒歩25分
金比羅神社
出典:photo AC
雫が友人の野球部員の杉村に告白されてしまう、気まずくも甘酸っぱいシーンの場面は金刀比羅神社が舞台となっています。作品の中では、入り口の鳥居や木造の社殿が細かく再現されています。
【詳細】
住所:京都多摩市桜ケ丘1丁目54-4
アクセス:京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から徒歩16分
参拝時間:常時解放
まとめ
出典:photo AC
「千と千尋の神隠し」「平成狸合戦ぽんぽこ」「耳をすませば」の3作品の東京でできる舞台・聖地巡りをご紹介致しました。
全て公共交通機関を使ってアクセスしやすく、周辺を探索できるスポットとなっております。エリアを探検する気持ちで聖地巡礼をお楽しみください!