子どもに「ママ嫌い!」と言われた瞬間、胸がズキッとしたことはありませんか。
「子どもだから仕方ない」と頭でわかっていても、傷つくものは傷つきますよね。
この記事では、そんな気持ちに正直に向き合いながら、先輩ママたちの「あるある」と、その後どう気持ちが変わっていったかをお伝えします。
正しい対応マニュアルではなく、「みんな結構あるよ」という共感をお届けできればと思っています。
目次
「ママ嫌い」、言われたことありますか?
弊社イベントプラスは2015年の設立以来、累計10,000件以上の親子向けイベントを企画・運営してきました。
その現場で、さまざまな年齢の子どもたちの感情爆発を間近で見てきました。
まず最初にお伝えしたいのは、「ママ嫌い!」と言われた経験は、決して珍しいことではないということです。
ご飯のとき「これ嫌い! ママも嫌い!」と皿を押しやられた。
公園に行けないと知った瞬間「ママ嫌い! もう知らない!」と叫ばれた。
お風呂を嫌がって「ママが悪い! 嫌い!」と泣きながら逃げていく。
こういった場面、心当たりがある方は少なくないはずです。
まわりに話すと「うちも言われたよ」と次々と出てくるのが、この「ママ嫌い」というフレーズです。
ただ、初めて言われたときのダメージは、何度聞いても慣れていない分だけ大きいものです。
毎日お世話してきた自分に向かって、あの小さな口から「嫌い」という言葉が出てきた瞬間の衝撃は、経験した方にしかわからない感覚があります。
傷ついた自分を責める必要は、まったくありません。
子どもにとって「嫌い」は感情を伝える武器だった
3〜9歳の子どもは、自分の気持ちを言葉で整理するのがまだ得意ではありません。
「悲しい」「悔しい」「思い通りにならなくて不満だ」——これらの感情を正確に言語化するには、語彙も経験もまだ不足しています。
そこで子どもが手を伸ばすのが「嫌い」という言葉です。
「好き/嫌い」は食べ物やモノへの感想として早い段階で覚えるため、使いやすいラベルとして定着しています。
「公園に連れて行ってくれない。嫌い。」
これは翻訳すると、「行きたかったのに行けなくて悔しくて悲しい」という感情の塊です。
「嫌い」はその感情をひとことで発射できる、便利な武器になっているのです。
弊社のワークショップ現場でも似たような場面を毎週のように目にします。
参加したくないと泣いていた子どもが、作業を始めた途端に夢中になり、最後には「もっとやりたい!」と目を輝かせる。
感情の振れ幅の大きさと切り替えの速さは、子どもならではの特徴です。
「嫌い」と言った5分後に「ママ大好き!」と抱きついてくることも、まったく不思議なことではありません。
「悲しい〜」と大げさに返す派? それともさらっと流す派?
「ママ嫌い」と言われたとき、どう返すかは親によってさまざまです。
どちらが正解というわけではなく、子どもの年齢や性格、そのときの状況によって有効な対応は変わってきます。
小さいうちは、大げさなリアクションが効果的なことがあります。
「えーーっ! ママ悲しいよー! そんなこと言われちゃったー!」と大きく反応することで、自分の言葉が相手にどんな影響を与えるかを体感させることができます。
これは感情教育の一環にもなっていて、「言葉には力がある」ということを遊びの延長で伝えられます。
小学生くらいになると、言葉そのものと向き合って話すのも有効です。
「ママ嫌いって言ったとき、どんな気持ちだったの?」と落ち着いたタイミングで聞いてみると、本当に伝えたかったことが出てくることもあります。
きょうだいの順番や性格によっても、反応は変わってきます。
第1子のときに深く傷ついた経験が、第2子で言われたときには「またか」と笑い飛ばせるようになった——というのも、多くのママが語る実感です。
慣れることも、ひとつの親の成長です。
初めて「嫌い」と言われたとき、傷ついて当然です
離乳食を一所懸命作った。
毎日起きてから寝るまで、子どものことを最優先にしてきた。
そのうえで「嫌い」と言われる辛さは、「子どもだから仕方ない」という理解とは別のところにあります。
頭では「本気の嫌いじゃない」とわかっていても、感情は別の話ですよね。
その言葉を受け取って傷ついた自分を、責めなくていいのです。
何度も言われることで、少しずつ免疫がつくことも事実です。
初めて言われたときに感じたあの衝撃が、3回目、5回目と繰り返されるうちに、「はいはい、またそれね」と笑えるようになっていく。
そのプロセス自体が、親として経験を積んでいる証拠です。
それでも「つらい」と感じたときは、パートナーに話す、友人にこぼす、SNSに吐き出すなど、自分の気持ちを外に出せる場所を持つことをおすすめします。
心のなかに溜め込まずに、誰かに「言われちゃったよ」と話すだけで、ずいぶん楽になることがあります。
「嫌い」が「大好き」に変わるのが子どもの面白いところ
映画『リメンバー・ミー』を最初は「骸骨が怖い!」と拒否していた子どもが、一度観たら大号泣して「もう一回見たい」と言い出した——という話、聞いたことはありませんか。
これは珍しいことではなく、子どもの「嫌い」が先入観・怖さ・不慣れから来ていることを象徴しているエピソードです。
食べ物・場所・人・体験——どれも「知らないこと」が「嫌い」に直結しやすいのが子どもの特性です。
でも一度触れてみると、180度ひっくり返ることが頻繁に起きます。
弊社のワークショップ現場でも、「やりたくない」「やだ」と言いながら連れてこられた子どもが、気づけば一番夢中になっているという場面は珍しくありません。
最初の5分を乗り越えるだけで、その子の「好き」が増えていくのです。
「ママ嫌い」という言葉も、同じ文脈で受け取れるかもしれません。
その言葉をそのまま受け取りすぎず、「じゃあ一緒にやってみようか」という姿勢で次の体験に進むことが、突破口になることがあります。
まとめ:「嫌い」はきっと、これからいくらでも上書きされる
子どもの「ママ嫌い」は、その瞬間の感情のスナップショットにすぎません。
傷ついた経験も、笑い飛ばせるようになった体験も、全部親子の歴史になっていきます。
一所懸命やってきたことは消えません。体験や記憶は確実に積み重なっています。
次の週末のお出かけや、ちょっとした新しい体験のなかで、また新しい「大好き」が生まれていきます。
まずは今日、自分の気持ちを誰かに話してみることから始めてみてください。♪










