港区は日本を代表する多くの大企業が本社を構え、新橋や品川などのオフィス街エリア、ミッドタウンや六本木ヒルズなどの六本木を中心とした商業エリア、東京タワーやお台場といった娯楽施設を有するエリアで構成されています。
また、六本木は商業エリアだけでなく、国立新美術館、森美術館、サントリー美術館など文化施設や人々が生活するタワーマンションも多くあります。
多くの人々が訪れ、働き、遊び、生活する港区ではどのような防災対策がなされているのでしょうか?
港区の防災への取り組みを「防災マップ」と「ハザードマップ」の情報を中心に一緒に確認していきましょう。
目次
1. 港区の防災対策
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港区では、もしもの時に備えてマニュアルやアプリで防災情報を配信しています。
住民の方だけでなく港区で働いている方への防災対策の情報も発信しているのです。
また高層のオフィスビルやタワーマンションなどの高層マンションに住む方が多い区ですので、マンションの震災対策のハンドブックも公布されています。
港区防災マニュアル
もしもの時にどう行動するか、災害が発生する前にご自宅でどんな準備や用意ができるかを
わかりやすくカラーのイラストでまとめています。
特に家庭やオフィス内での家具の固定方法や家具の置き場所の図解は分かりやすく為になります。
防災アプリ
防災アプリをダウンロードすると災害のリスクの確認、災害に対する備えを確認することができます。防災マップや防災ガイド、水位雨量ガイドや安否情報など災害時に役立つ様々な情報が集約されているので、ぜひダウンロードしてみてくださいね。
港区のマンション震災対策ハンドブック
高層マンションの多い港区ですので区としての対策がハンドブックでまとめられています。高層マンションで生活している方は必見です。
避難場所
区民避難所は57箇所、福祉避難所は21箇所あります。
お住まいや職場、おでかけする場所に一番近い避難場所をご確認ください。
時間のある時に実際に避難場所まで歩いてみることをおすすめします。
エリア別防災マップ
港区は5つの地区に分かれていて、それぞれの防災マップが作成されています。以下のリンクからお住まいの区の防災マップをご確認ください。
2. 港区のハザードマップ
東京湾に面した港区では津波の被害が想定され、ハザードマップが作成されています。
ハザードマップには「津波避難ビル一覧」の情報も掲載されいます。有事の際、どの建物に避難すればよいのかを事前に確認しておきましょう。
津波ハザードマップ日本語版(地図面)(PDF:4,020KB)
3. 電車に乗っている時に地震が起きたらどうする?
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JR東日本で利用者の多い駅としてランクインする品川駅、新橋駅、浜松町駅は港区にあります。
JRの他にも、東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線、千代田線、半蔵門線、都営三田線・浅草線など各路線が港区に乗り入れています。
それでは、電車に乗っている時に地震が起きたらどんな事に気をつけたらいいでしょうか。
一緒に確認していきましょう!
電車内
・手すりやつり革にしっかりつかまりましょう。
・ベビーカーはストッパーはロックをかけましょう。
・座っている方は、落下物に備えて鞄などで頭をカバーしましょう。
・勝手に車外に出ずに駅員さんの指示に従いましょう。
ホーム
・線路に転落しないようにしましょう。
・照明や看板の落下に備えて鞄などで頭をカバーしましょう。
・ベビーカーが滑り落ちないようにストッパーをロックしましょう。
・停電で暗くなっても焦らず非常灯が点灯するまで落ち着いて待ちましょう。
東京メトロの対策
駅では帰宅困難者の発生を予想して、飲料水、アルミ製ブランケット、 簡易マットや携帯トイレを約10万人分用意しています。
JR東日本の対策
東京から30km圏内にある200駅に帰宅困難者に向けて、飲料水、食料、毛布、救急セット、簡易トイレが用意されています。
また大規模災害時にはJR東日本で大規模WiFiが解放されます。
都営地下鉄の対策
都営地下鉄大江戸線「清澄白河駅」と港区にある「麻布十番駅」に地下防災施設があります。そこには備蓄倉庫等などがあります。
有事の際にはこの2駅が支援と輸送の防災ネットワーク拠点となります。
4. 高層マンションの防災対策
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タワーマンションなどの高層マンションは地震の際に揺れが大きくなる傾向があります。
停電が起きるとエレベーターが使えず、階段で移動することなります。
高層階にお住みの方は食料や水などの備蓄を意識して多めに用意することがおすすめです。
更に停電などの影響でポンプが使えなくなるとトイレの水が流せません。
トレイの水を流すと汚水が逆流しあふれ出る危険性があります。
高層マンションにお住まいの方は防災グッズに簡易トイレを用意しましょう。
5. 港区ペットの災害対策
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港区ではペットの災害対策をパンフレットをまとめています。
地震の際に家具の転倒にペットが巻き込まれないように、普段からケージなどの置き場所に注意しましょう。
そして、いざといういう時に一緒に避難できるように日頃からペットにケージに慣れてもらうように、家庭内で準備しましょう。
ペットのご飯やお水など、ネームタグなどペット用の防災グッズをまとめるといいですね。
また、避難先ではペットのワクチン接種の有無を確認する場合がありますので、定期的にペットのワクチン接種を行いましょう。
まとめ
港区はオフィスビルや高層マンションが多く、居住者以外の方も多く訪れるエリアです。
災害時には公共交通機関の停止による帰宅困難者が多く発生する可能性が高いです。
港区や各交通機関で対策はされていますが、やはり個人の防災準備が重要です。
おでかけの際には「いざという時に備えて」お水や簡単なお菓子などを小分けして、鞄に入れておく習慣を持つといいですね。