武蔵野市の防災マップとハザードマップをご紹介します。
防災について考えることが防災への第一歩です。どんなことをすればいいのかわからないのは、どんな危険があるのか分からないからともいえます。自分のまちにどんな災害の危険があるのかをハザードマップで知り、どんな対策があるのかを防災マップで確認しましょう。
家族で防災について共有することもとても大切です。家族みんなで話し合うことから始めてみませんか?
武蔵野市の防災マップとハザードマップ
ハザードマップは全部で8種類あります。
それぞれのハザードマップによって、災害の種類による被害を予想できます。
①洪水ハザードマップ(洪水浸水想定区域図)
②内水ハザードマップ(大雨などにより雨水を川に排水できず浸水してしまう危険がある区域)
③高潮ハザードマップ
④津波ハザードマップ
⑤土砂災害ハザードマップ
⑥火山ハザードマップ
⑦宅地ハザードマップ(埋め立てや盛り土などの造成された土地での災害)
⑧地震危険度ハザードマップ(ゆれやすさマップ、地震危険度マップ、液状化危険度マップ)
この中で武蔵野市に関わりのあるのは、①洪水ハザードマップと②内水ハザードマップ、⑧地震危険度ハザードマップです。
武蔵野市が発表しているハザードマップは浸水ハザードマップのみです。
また、防災マップには、避難所などの防災情報が掲載されています。
武蔵野市では、南西を流れる千川周辺と北東側に広い浸水予想が出ています。こちらの浸水予想図は外水氾濫と内水氾濫の両方をあわせたものになっています。武蔵野市の浸水予想図は東京都建設局が発表している「浸水予想区域」を基にしています。詳しくご覧になりたい方は、そちらのホームページの河川事業を閲覧してください。
武蔵野市の浸水履歴図
武蔵野市では、市が把握している過去に発生した浸水被害を公表しています。平成17年9月以降のものなので、それ以前の被害についての情報は入っていません。また、市が把握している情報のみなので、全ての浸水履歴を反映したものではありませんが、お住まいの地域と照らし合わせて確認してみてください。
武蔵野市の浸水履歴(PDF):
https://www.city.musashino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/405/3333333.pdf
ハザードマップポータルサイト
ハザードマップは全部で8種類ありますが、調べたい地域の災害危険度を知るには、それぞれのハザードマップを調べる必要があります。
そこで、国土交通省の運営しているハザードマップポータルサイトを活用すると、簡単に知りたい地域のハザードマップが分かります。
「重ねるハザードマップ」では、地図上に災害の危険予想図を重ねて表示できます。
「わがまちハザードマップ」では、各市町村が作成したハザードマップを検索できます。
自分の関わりのある地域のハザードマップを調べる際に活用してみて下さい。
国土交通省のハザードマップポータルサイト:https://disaportal.gsi.go.jp/
武蔵野市の地震危険度
東京都では震災対策として5年に一度、地域危険度を調査して公表しています。
地域危険度は「建物倒壊危険度」「火災危険度」「総合危険度」について、都内5,177町丁目ごとに5ランクで評価しています。
武蔵野市における地震の危険度は東京都都市整備局のサイトから確認することができます。
東京都都市整備局ホームページ>防災>地震に関する地域危険度測定調査>各区市町村
「あなたのまちの地域危険度」というパンフレットもダウンロードできますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
東京都都市整備局ホームページ:https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/
武蔵野市の避難場所
武蔵野市では、避難の状況に合わせて避難場所を指定しています。避難場所は全部で8種類あります。
①一時(いっとき)集合場所
市内に20か所あります。市立の小学校12校と中学校6校、都立高校2校、あわせて20校の校庭が指定されています。
地震などが発生したときに、近隣の避難者が一時的に様子を見る場所です。
②避難所
一時集合場所と同じ場所で市内に20か所あります。市立の小学校12校と中学校6校、都立高校2校、あわせて20校の体育館等が指定されています。
災害等によって家屋が被災した人、または被災する恐れのある人を一時的に受け入れ、保護する場所です。
③広域避難場所
市内に5か所あります。グリーンパーク、小金井公園、成城学園グラウンド、国際基督教大学周辺、井の頭恩賜公園が指定されています。
大地震などで発生する火災やそのほかの危険から、避難者の生命を保護するのに必要な大規模公園、緑地などです。
④防災広場
市内に6か所あります。南町防災広場、境南町防災広場、東町防災広場、西久保二丁目防災広場、吉祥寺西公園、桜堤二丁目防災広場が指定されています。
住宅密集地における延焼防止の目的により設けられたスペースのことで、災害時には消火、救出、復興活動の拠点地にもなります。
⑤福祉避難所
市内に17か所あります。高齢者施設17か所と障がい者施設4か所が指定されています。
高齢者や障がい者など、一般の避難施設での生活が困難で、特別な配慮やケアが必要な「災害時要援護者」を対象とした避難所のことです。
※学校避難所と連携して運営するため、直接避難しても受け入れできません。
⑥地域支え合いステーション
市内に19か所あります。地域の集会所やコミュニティセンターが指定されています。
建物の安全が確保され、人員体制が整った条件でのみ運営できます。「地域への情報発信」「在宅避難者への物資配給、相談」「おもいやりルーム」「避難所が遠い人の臨時避難室」「帰宅困難者の一時滞在の受け入れ」「学校避難所では足りないときの臨時避難室」を開設します。
※学校避難所と連携して運営するため、直接避難しても受け入れできません。
⑦帰宅困難者一時滞在施設
市内に23か所あります。吉祥寺エリアに16か所、三鷹エリアに3か所、武蔵境エリアに4か所指定されています。
地震などによって公共機関がマヒし、徒歩などで帰宅できない人を一時的に保護する施設のことです。
※直接避難しても入所できないので、まずは駅周辺に避難してください。
⑧防災協定農地
市内に81軒、21.2haほど指定されています。(令和3年6月)
災害のときに市民が緊急に避難する場所です。協力者が農地を解放してくれる、市と協定している農地があります。
武蔵野市の防災情報
武蔵野市は防災ハンドブックを作成しています。防災や災害時の知識や情報が載っていますので、ぜひ活用してください。
武蔵野市ホームページ:http://www.city.musashino.lg.jp/index.html
まとめ
出典:photoAC
近頃、感染症対策などにより「在宅避難」が推奨されています。家での備えを万全にすることで、災害時の快適さも変わります。在宅避難も視野に入れながら、しっかり準備しましょう。
特に、在宅避難では家の中の安全を確保することがとても重要です。棚などは倒れないように、引き出しや戸は開いて中身が飛び出さないようにしましょう。ここに逃げこめばとりあえず安全!という一室を作っておくと、災害のときに安心です。
大人がいないときや子どもが学校や外遊びのときに被災しないとは限りません。いろいろなシチュエーションを考えながら、「こんなときはどうするか」ということを、家族で話し合ってみましょう。