災害はいつどうやって起こるかわからないからこそ、普段からの備えが必要になります。
もしものことが起きたとき、大切な家族を守れるように、災害について家族間で話しあってみてはいかがでしょうか?
今回は、立川市の防災マップとハザードマップから災害に備えるには何が必要かを考えていきます。
この記事が家族で災害について話し合うきっかけになると良いですね。
防災マップとは
防災マップとは災害が発生したときに必要な情報を地図にまとめたものです。
避難所や市の施設の位置、日頃の備えなどについて掲載されています。
記載されている事項
・避難所
・市役所・消防署・消防団・警察署などの施設
・防災行政無線塔
・給水拠点施設 など
立川市全体の地図に避難所などがマークで示されていて、見ただけですぐにわかるようになっています。
避難時の心得や、日頃の備えについても記載されているので、一緒に確認しておくと良いですよ。
立川市防災マップはこちら
地域別防災マップ
地域別防災マップとは、市全体の地図でなく、町ごとに作られた防災マップです。
立川市自治会連合会支部の地域をもとに、9つのエリアに分けた地域別防災マップを作成し、分避難経路や避難場所を示しています。
市全体の地図にはない、消火栓や消火器の場所も掲載してあるのが特徴です。
一時避難所が色分けされているので、自宅のある地域がどの町内会に所属しているのか、避難所がどこか、わかりやすい地図になっています。
消火栓や消火器も赤いマークですぐわかりますよ。
地震などの災害時に一時避難所から二次避難所まで安全に移動するためのルートや、自宅近くの防災資源の確認ができます。
家族で災害について話し合うときにこのマップを見ておくと便利ですね。
幸町地域の防災マップはこちら
砂川地域の防災マップはこちら
富士見町地域の防災マップはこちら
柴崎町地域の防災マップはこちら
錦町地域の防災マップはこちら
柏町地域の防災マップはこちら
曙町地域の防災マップはこちら
高松町の防災マップはこちら
栄町の防災マップはこちら
ハザードマップとは
東京都の浸水予想区域図や浸水想定区域図をもとに浸水領域や浸水深、避難路や避難場所を示したマップのことをハザードマップといいます。
立川市の場合、市に隣接している多摩川が氾濫した際の浸水想定区域を掲載し、どの地域に浸水のおそれがあるかがわかるようになっています。
立川市洪水ハザードマップに記載されている事項
・指定避難所
・市役所・消防署・消防団・警察署などの施設
・浸水の可能性のある地域を色分け
・土砂災害(特別)警戒区域など
雨の強さと降り方についてや避難時の心得も掲載されていますので、確認しておくと良いでしょう。
特に多摩川周辺の地域の方は、多摩川が氾濫したときに、どのくらいまで水がくるのか、いつ避難を開始すれば良いかの目安になるので、マップを確認し家族での話し合いをしておくことをおすすめします。
立川市土砂災害ハザードマップに記載されている事項
・土砂災害(特別)警戒区域
・指定避難場所
・土砂災害の種類と前兆現象
・土砂災害に関する情報の伝達・入手方法 など
多摩川沿いの地域では、家屋倒壊等氾濫想定区域(河川沿いの地域において洪水時の川の激しい流れによって家屋が倒壊する恐れのある地域)があるので、注意が必要です。
この地域に入っている場合、家屋が倒壊する恐れがあるので、垂直避難(自宅の2階に避難する)はやめてください。
早めの段階での高台への避難をしてくださいね。
地図には、高台方向へ矢印もあるので、確認して覚えておくと良いでしょう。
土砂災害ハザードマップの裏面には、土砂災害についてや、情報の入手方法、避難のポイントが記載されています。
普段から情報を入手しておくことで、いざというときに慌てないですみますよ。
私たちが今できることは?
災害が起きたとき、落ち着いて行動するためには、避難時の心得をしっておくことと、日頃の備えが重要です。
具体的にどのようなことが今の私たちにできることなのか考えていきます。
避難時の心得
①避難する前に確認しよう
避難する前に電気・ガスなどの火元を消し、避難場所を確認することが重要です。
また、親戚や友人に避難することを連絡しておきましょう。
災害用伝言ダイヤル「171」などが利用できます。
②避難の呼びかけに注意しよう
避難が必要になったとき、市役所や消防署から避難のよびかけをします。
呼びかけがあったら、速やかに指示に従ってください。
③正確な情報収集
テレビやラジオで最新の災害情報・気象情報・避難情報を入手しましょう。
④動きやすい服装・運動靴で避難しよう
長靴は、浸水が深いと中に水がたまり、歩きにくくなります。
⑤足元に注意
冠水した所を歩く際は、側溝やマンホール、水路に十分気をつけましょう。
⑥複数名での避難
できるだけ一人での避難は避けましょう。
また、こどもから目を離さないようにしてください。
⑦車での避難はさけて
水深10センチメートル以上になると、ブレーキ性能が低下する恐れがあります。
緊急車両の妨げになることもあるので、特別な場合を除いて車での避難はやめましょう。
日頃の備え
①避難所や避難路を確認しよう。
自分の地区の避難所はどこか、その避難所に安全に行くためには、どう行けば良いかを確認しておきましょう。
②非常持ち出し品を事前準備しよう。
避難するときの荷物は必要最低限とし、事前に準備しておきましょう。
③情報を活用しよう。
日頃から、天気予報や気象情報に気をつけよう。
④1週間分の備蓄をしよう
普段の買い物で少しだけ余分に買い置きしておきましょう。
その後消費した分を買い足すことで、非常食だけに頼らずに備蓄できます。
非常持ち出し品リスト
・ラジオ
AM/FM の両方が聞けるものが便利。
・緊急薬品
ばんそうこう・包帯・傷薬・解熱剤・常備薬など。
・非常食
飲料水・乾パン・缶詰など火を通さないで食べられるもの。
・貴重品
現金・通帳・免許証・印鑑など。
・懐中電灯
予備の電池も必要。
・衛生用品
マスク・ウエットティッシュ・消毒液・体温計・生理用品など。
・その他
レインコート・防寒着・軍手・ヘルメットなど。
家族構成によって、乳幼児がいる家庭はオムツ・ミルクなどのベビー用品も入れておくと良いでしょう。
非常持ち出し品の中身も1年に1回は点検して、その時に必要なものを選ぶことが重要です。
家族でどんなものを持ち出すかも話し合えると良いですね。
まとめ
今回は、立川市の防災マップとハザードマップについて紹介しました。立川市では、防災マップを9つのエリアに分けたり、ハザードマップは、洪水と土砂災害に分かれていたりと工夫されていることがわかりました。特に注意が必要な多摩川周辺の地域の方には、役に立つ避難情報もあるので、ぜひ一度確認してほしいマップになっています。マップをみながら家族で災害について話し合う機会をぜひ作ってくださいね。