せっかくのお休みが雨!ジメジメ、ジトジト、暗い空など、何かとマイナスなイメージの雨を嫌って、お家遊びや屋内の施設におでかけになるご家庭が多いのではないでしょうか?ですが、雨の日でも自然を楽しめるおすすめのスポットが東京都内にはたくさんあるのをご存知ですか?
今回は、東京都内にある雨の日にこそでかけたい、自然を楽しめるスポットをご紹介します。雨の中だからこそ出合える生き物や風景に子どもたちも大興奮間違いなしですよ。
傘や長靴、カッパを着てぜひおでかけしてみましょう!
高幡不動尊金剛寺
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関東三大不動の一つに挙げられる「高幡不動尊金剛寺」。その歴史はとても古く、一説には大宝年間(701)以前とも伝えられています。
幕末に活躍した新選組土方歳三の菩提寺としても知られるこちらのお寺には、重要文化財として大変貴重な仁王門や不動堂などの建物や碑が多く、連日たくさんの参拝客が訪れています。
そんな高幡不動尊金剛寺は、多くの動植物を見ることができるスポットでもあります。
春から秋にかけて桜や菖蒲、あじさい、紅葉が順番に見頃を迎え、蝶やセミ、クワガタなどの昆虫からメジロや鶯、運が良ければカワセミに出合えることも!
特に、雨の時期におすすめなのがあじさいです。例年6月中は「高幡不動尊あじさいまつり」が開催され、2023年には第39回を数えます。
色も形も異なるさまざまな種類のあじさいを愛でることができる数少ないスポットでもありますので、ぜひ子どもと雨に濡れる美しいあじさいをご覧になりませんか?
明治神宮外苑
出典:photoAC
明治天皇が崩御されて以降、造営が進んだ歴史を持つ「明治神宮外苑」は、敷地内にスポーツや芸術・文化に関連した施設の他、史跡・名木がたくさんあり、散策しながら歴史・自然を満喫することができます。
その中でも明治神宮外苑のお散歩スポットといえば、青山口から円周道路に伸びる「イチョウ並木」が有名ですよね。特に11月中旬〜12月上旬の紅葉の時期は、一面金色の絨毯となり、その光景は見事ですが、季節を関係なく1年を通して散策するのに最適なスポットでもあります。
大正12年に植えられ、樹齢100年を超えるイチョウの巨木がずらっと並んだ様は圧巻で、雨に葉を濡らしたイチョウはまた格別の美しさです。
また、並木道沿いにはカフェも点在しており、散歩の途中の休憩にもおすすめですよ。
世田谷区立桜上水公園
閑静な住宅街に囲まれた「世田谷区立桜上水公園」は、世田谷区が管理するアットホームな公園です。公園自体はそれほど広くないものの、遊具や広場、水遊び場があり、平日の放課後や休日は近所の子ども達でにぎやかになります。
公園の周辺は歩きやすい歩道が確保された緑道のようになっており、雨の日も安心して散歩ができますよ。
なお、公園の周辺には飲み物などを買う自動販売機やコンビニがないため、散策の際は持参するか、駅周辺のコンビニを利用すると良いでしょう。
基本情報
住所:東京都世田谷区桜上水5-5
世田谷区役所みどり33推進担当部 公園緑地課TEL:03-6432-7907
アクセス:【電車】京王線「桜上水駅」徒歩8分
HPはなし
井の頭自然文化園
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井の頭恩賜公園の約1/3の敷地面積を誇る「井の頭自然文化園」は、昭和17年開園の歴史ある動物園です。
動物園と水生物園に分かれる園内では、子どもたちに大人気のリスやモルモットから水鳥、昆虫まで170種を超える動物・生き物を飼育しており、雨の日でも動物たちの観察が可能です。
同じく注目したいのが、園内に点在する武蔵野ならではの自然を感じる木々や植物です。
幹回りが5mを超える「ホオノキ」をはじめ、季節ごとに見頃を迎える花や紅葉は、見ごたえがあり、訪れる度に新しい発見があるかもしれませんよ!
なお、園内各所にはトイレ、授乳室・ベビーベッドが完備されており、小さな子どもを連れた雨の中の散策も安心です。
基本情報
住所:東京都武蔵野市御殿山1-17-6
井の頭自然文化園管理係TEL:0422-46-1100
開園時間:9:30~17:00
休園日:月・年末年始
入園料:一般 400円・中学生 150円・65歳以上 200円
アクセス:【電車】JR各線・京王井の頭線「吉祥寺駅」南口(公園口)徒歩10分
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国立西洋美術館
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アートを通じて自然に触れてみませんか?
上野駅から徒歩数分という好アクセスの「国立西洋美術館」は、世界的に有名な絵画や彫刻を所有する美術館です。
こちらの美術館は、自然をテーマにした絵画も多く、特におすすめしたいのが印象派の巨匠「クロード・モネ」作の「睡蓮」。この作品は常設展示会場で鑑賞することができますので、気軽におでかけくださいね。
美術館を見学した後は、上野恩賜公園内を散策するのがおすすめです。お花見スポットとして有名なさくら通りや蓮の花が見事な蓮池、その他にも公園全体が木々で生い茂っており、雨の日でも楽しく散策ができますよ。
基本情報
住所:東京都台東区上野公園7-7
ハローダイヤル:050-5541-8600
開室時間:9:30~17:30 ※企画展によって変動あり
休館日:月
観覧料:一般 500円・大学生 250円
アクセス:【電車】JR「上野駅」(公園口出口)徒歩1分 他
HPはこちら
旧古河庭園
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石造りの美しい洋館と約100種200株ものバラが植えられた華やかな庭園「旧古河庭園」。
この庭園は、洋館の裏手に日本庭園もあり、和洋趣の異なる自然を満喫できる数少ないスポットですが、中でもおすすめなのが、毎年4月下旬〜6月下旬の時期に開催される「春のバラフェスティバル」。
このフェスティバルは、雨天でも開催していますので、鮮やかな赤やピンクの美しいバラをぜひ親子で鑑賞してみませんか?
また、園内ではバラを使った紅茶やジャム、アイスなどのスイーツを売店にて販売していますので、散策の後のお土産にもおすすめですよ。
基本情報
住所:東京都北区西ヶ原1
旧古河庭園サービスセンターTEL:03-3910-0394
開園時間:9:00~17:00
休園日:年末年始
入園料:一般 150円・65歳以上 70円
アクセス:【電車】JR「上中里駅」/東京メトロ南北線「西ヶ原駅」徒歩7分 他
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神代植物公園
大温室のヒスイカズラが沢山の房を伸ばし、少しずつに開花し始めています。
(広報係)#ヒスイカズラ #翡翠葛 #温室 #神代植物公園 pic.twitter.com/TKi4GPpJkV— 神代植物公園 ニュース (@ParksJindai) May 16, 2023
花や植物に興味があるお子さんと雨の日におでかけしたいおすすめスポットが、調布市にある昭和36年開園の「神代植物公園」です。
こちらの園では約4,800種類、約10万本・株の樹木が植えられており、季節ごとに四季折々の花や草木を楽しむことができ、中にはなかなかお目にかかれない貴重な品種や、限られた時期にしか見られない植物も!
広い園内は、バラやツツジ、梅など種類ごとに30のブロックに分けられており、「今日はこのエリア、次回はあちらのエリア」というふうに分けて鑑賞することも可能です。
雨の日でもご利用いただけるので、お目当ての花・植物をみにお出かけになってみてはいかがですか?
基本情報
住所:東京都調布市深大寺元町2・5丁目、深大寺北町1・2丁目、深大寺南町4・5丁目
神代植物公園サービスセンターTEL:042-483-2300
開園時間:9:30~17:00
休園日:月・年末年始
入園料:一般 500円・65歳以上 250円・中学生 200円 ※小学生以下無料
アクセス
【バス】JR「三鷹駅/吉祥寺駅」から小田急バス「調布駅北口/深大寺行き」乗車、「神代植物公園前」下車 他
【車】中央自動車道「調布IC」より5分 他
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代々木公園
🐦ただいま3名様のお申込み🐦
こんなきれいな鳥が、渋谷・原宿に暮らしているなんて✨代々木公園ボランティアが撮りたてホヤホヤの写真を提供してくれました🥰ガイドツアーでは双眼鏡を無料レンタルしますので、持っていなくて大丈夫。使い方も教えま~す☝️子どもから大人まで、ご参加待ってまーす。 pic.twitter.com/rrp8qJf65f
— 都立代々木公園 (@ParksYoyogi) January 23, 2023
都内でも有数のお花見、紅葉スポット、そして、楽しいイベントの会場としても有名な「代々木公園」は、昭和42年に開園しました。
23区内の都立公園の中で5番目の広さを誇る園内では、春から夏にかけては桜やバラ、あじさい、秋には紅葉、寒い冬には梅や山茶花などが見頃を迎え、その自然の豊かさにここが都心のど真ん中であることを忘れてしまうほど!
そんな代々木公園も雨の日に自然を楽しめるおすすめのスポットです。
傘を差しながら園内の植物を見て回ったり、日本で初めて造られたバードサンクチュアリで野鳥の観察ができます。
晴れた日とはまた違った鳥たちの行動を見られるかもしれませんよ。
さらに代々木公園は、最寄駅からも徒歩数分の好アクセスな上、入園料は無料ですので、気ままに思い立ったらでかけられる気軽さもポイント!
基本情報
住所:東京都渋谷区代々木神園町、神南2丁目
代々木公園サービスセンターTEL:03-3469-6081
開園時間:常時
入園料:無料
アクセス:【電車】JR「原宿」徒歩3分 他
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自由が丘「九品仏川緑道」
出典:photoAC
「九品仏川緑道」は、自由が丘駅を中心に東西に伸びる(約1.6km)緑道です。昭和49年に造られて以来、地元の方の散策や生活の道路として親しまれてきました。
この緑道は、道幅がややコンパクトながら独立した歩道が確保され、小さな子ども連れでも安心して散歩することができます。
また、緑道にはウコンザクラやソメイヨシノといった桜の仲間やサツキ、香りのよい金木犀などが植えられ、見頃の時期には美しい花を咲かせます。
なお、緑道の途中にはベンチや自由が丘らしいおしゃれなカフェやショップも点在しており、疲れたらちょっと休憩できるのもおすすめのポイントです。
等々力渓谷
出典:photoAC
東京都内に渓谷があるのをご存知ですか?
「等々力渓谷」は、延長約1kmの東京23区にある唯一の渓谷で、東京の指定名勝地にも選ばれるスポットです。
最寄駅から徒歩3分ほどで到着する渓谷へは階段を使って下に降りますが、降りるとまず地上との気温差に驚くことでしょう!渓谷内は、長い年月をかけて削られた地層やその地に自生する動植物を眺めながら散策でき、水のせせらぎや鳥のさえずり、そして渓谷を吹き抜ける心地良い風を感じられ、五感全体で自然を満喫することができます。
途中には古墳時代から奈良時代にかけて造られたとされる横穴古墳を見学することができ、散策路を抜けると日本庭園に行きつきます。
なお、雨の日は、足元が滑りやすくなっていますので、必ず長靴など装備を万全にしておでかけくださいね。
まとめ
出典:photoAC
今回は、東京都内にある雨の日にこそでかけたい、自然を楽しめるスポットをご紹介しました。
どのスポットも最寄駅から徒歩圏内で、入園料も手ごろで思い立ったらすぐにおでかけできる場所ばかりでしたね。晴れた日の散歩も良いですが、雨に濡れた花や葉の鮮やかさや、虫や動物たちのいつも違った行動が見られるのは、雨の日だけ!
ぜひ、傘やカッパなどを準備して雨だからこそ楽しめる光景を見に親子ででかけてみてはいかがですか?