「水を飲むのは美容によい」「美容のためなら毎日2Lは飲むべき」と聞いたことはないでしょうか。
水は人が生きていく上で欠かせないもの。
ですが、そんな水が美容に良いといっても、具体的にどんな効果があるの?と気になりますよね。
そこで今回は水を飲むことで得られる、6つの美容効果についてわかりやすく解説します。
また飲み方のコツや、おすすめな水の選び方についても紹介します。
何となく不調に感じる、そんな悩みをスッキリ解決できる、水の知識を深めましょう。
体の内側から、ナチュラルな美しさを手にいれたい人はぜひ参考にしてくださいね。
目次
1日2リットル?水を飲むと「美容」に効果的といわれる理由
人の体は水でつくられている、この事実を知っている人は多いでしょう。
人の体の約60%は水分でできています。
例えば体重が50㎏の人の場合、30㎏は水分ということになりますね。
水を飲むと美容に効果的と言われるのには、水の働きに秘密があり、その働きには「運搬」「体温調節」「環境維持」の3つがあります。
具体的な水の働きは、酸素や栄養分を体の中で巡らせ、老廃物を体外へ排出することや、汗をだすことによって体温を一定に保つ調節をしています。
そして新陳代謝をスムーズに行うよう、体液の性状を一定に保つ作用も。
そんな役割を果たす水が足りないと、代謝が悪くなったり、老廃物をうまく排出できなかったりと体の不調につながりやすくなります。
そもそも人は汗や排泄物などで1日に約2.5Lもの水分を排出しています。食事や代謝で1.3リL程は補えますが、最低でも1日1.2Lの水は補給したいところ。
そこで新陳代謝を促して体の巡りをよくして、美容の効果を高めるには、2Lは飲むと良いとされているのです。
水を飲むだけ!うれしい6つの美容効果は?
水を飲むだけでどんな美容効果があるのか、くわしく見ていきましょう。
▌乾燥を防ぐ
美しい肌のイメージはどんなものでしょうか。
みずみずしくて透明感があってツルンとした肌をイメージをした人もいるはず。
美しい肌の特徴はうるおいに満ちた肌が特徴の一つです。
人の皮膚(肌)は、表皮・真皮・皮下組織と3つの層に分かれています。
化粧品でうるおいケアができるのは、表皮の一番外側の角質層の部分です。
角質層は0.02mmとラップの薄さと同じ位に薄いのですが、角質層の内部では細胞がレンガのように重なり合い、外的刺激から守ったり、水分保持の役割を果たしたりしています。
そこで水分不足に陥ると、細胞の規則的な構造が乱れてしまい、肌トラブルがおきやすくなります。
肌トラブルは「肌の乾燥」が引き金となっているものが多く、化粧品で補えるのは一時的で量も限られてしまうため、体の内部からうるおいで満たす必要があります。
▌エイジングケア
シワやたるみなどのエイジングサインは、乾燥や肌の弾力低下が大きく関係しています。
表皮の下にある真皮はコラーゲン繊維が網の目のように張り巡らされています。
トラブル知らずでみずみずしい肌でいるためには、真皮の中に水分が保持されている必要があります。
水分保持が適切でないと、うるおい不足になり、ハリなどの弾力がなくなります。
そして肌の生まれ変わりに欠かせないターンオーバーでは、古い角質が剥離するときには、水分が必要になります。
化粧品は、表皮の角質層までしか届かないため、スキンケアで深部までのケアはなかなかむずかしいもの。
エイジングの悩み知らずの肌をつくるためには、水を飲む、インナーケアが大切になるのです。
▌便秘解消
便秘に悩む女性は多いですよね。そのスッキリしない毎日は、水不足が原因で生じているかもしれません。
健康な人の便は、約80%が水分と言われています。水分が足りていないと便が硬くなり、排便がスムーズにいかなくなります。
便秘を解消するには食事前にコップ1杯の水を飲むのがよいとされています。
常温の水を飲むことで、休んでいた腸が動き出すのです。
そして水と一緒に積極的に取り入れたいのが「食物繊維」です。
食物繊維は、水を含むとゲル状になるため便をやわらかくしたり、腸の動きを促進し排便をサポートしたりする働きがあります。
食物繊維を多く含む食物には、ゴボウ、柑橘類、海藻類などがあるので、普段の食事で取り入れてみるとよいでしょう。
▌ダイエット
水には、体の代謝をスムーズにしてくれる効果が期待できます。
代謝は、食べたものから必要な栄養素を吸収し、不要なものを体外へ排出する一連の流れです。
栄養の運搬や老廃物の排出は血液によって行われますが、血液の半分以上を占める血しょうは大部分が水分でできています。
そのため水分が不足すると血流が滞り、代謝が正常に働かなくなります。
代謝が低下すると、体内に老廃物が溜まりやすく、汗がかきづらくなるため、ダイエットには悪影響でかありません。
そして水には、食事の量をコントロールする効果があります。
食事中に水を一緒に飲むと、食べるペースがゆっくりになるため、満腹感を得やすくなるからです。少ない食事量で満腹感が得られれば、それだけ摂取カロリーを抑えることができます。
▌美髪
水をきちんと摂取することで、髪にもうれしい効果が期待できます。
そもそも水は体の中で血液やリンパを通じて全身をくまなく巡り、体液の流れをスムーズにさせて、老廃物を排出してくれる役割を持っています。
水分が不足すると血液はドロドロになり、髪にも栄養が行き届かなくなります。
すると髪はハリ・ツヤを失い、パサつきがちな髪に。
水分が行き届いている髪は、ハリ・コシがあり、トリートメントをしても行き届きやすくなります。
▌リラックス
ストレスは美容の大敵と言われるくらい、良いことがありません。
例えばストレスが溜まると暴飲暴食に走ったり、寝つきが悪くなることもあるでしょう。
水に含まれるカルシウムやマグネシウムには、鎮静作用があると言われています。
モヤモチした気持ちをスッと解きほぐしてくれるでしょう。
たとえば夜寝付かれないときに、コップ1杯の水を飲んでリラックスしたり、落ち着かない時に水を飲んだりすることで心の安定が図れるでしょう。
美容だけじゃない!水を飲んで健康面でうれしいメリットは
水を飲むことによって得られる健康面のメリットをまとめました。
▌脱水症状を防ぐ
人の生命維持には水は欠かせません。脱水症状で危険なのが、熱中症です。
熱中症は脱水による血液の濃縮のために循環不全を起こし、酸素や栄養素の運搬あるいは体温調節にも重篤な障害を起こしてしまう恐ろしい症状です。
人の体の約60%が水分でできていますが、5%水分を失うと脱水症状・熱中症状に、10%失うと筋肉の痙攣・循環不全が生じます。
そして20%失うと死に至ります。
▌血液がサラサラに
水の働きの一つに「運搬」があります。酸素や栄養分を体の中で巡らせ、老廃物は体外へ排出してくれるので、必然的にトイレにいく回数が増えます。
老廃物が排出されることで、血液サラサラになる効果が期待できます。
また血液は酸素も運搬しているので、血液の流れが悪くなると細胞に酸素がいかず、免疫力が落ちたり、脳や内臓の機能の低下させたりすることにつながります。
水分をとることは脳梗塞や心筋梗塞などの病気リスクを予防する効果も期待できます。
▌食べ過ぎるのを防ぐ
食事をしながら水分を取り入れるので、食べるペースがゆっくりになり、満腹感も得られるので、食べ過ぎを防げます。
早食いは満腹感を得るまでに時間がかかるため、食べる量が多くなってしまいがち。
胃腸の負担につながったり、肥満になる恐れがあります。
適切な食事量で健康を保つためには、水を一緒に摂るということが一つのポイントです。
お茶やジュースで「水分」を補っても良い?
水分を摂るのなら、お茶やカロリーの低いジュースでも良いのでは?と気になる人もいるかもしれません。
お茶はノンカフェイン、ノンカロリーで飲みやすいのですが、煮沸で水がもつ活性やミネラルを失っています。水分補給にはよいですが、美容のために良いとはとはいえないでしょう。
そしてジュースは糖分が含まれているため、肥満の心配や甘いもの依存につながる恐れがあります。
近年フレーバーウォーターといって、見た目が水で香り付けされている飲み物が人気ですが、見た目は水でも、砂糖が多く含まれている場合が多いため、注意が必要です。
そのため美容のために、水分をとるなら、純粋に「水」を選ぶことが大切です。
◆コラム
「糖質ゼロ」の飲み物ならたくさん飲んでも大丈夫?
糖質ゼロの飲み物の特徴は、砂糖の代わりに「人工甘味料」が入っているものがほとんどです。
人工甘味料は、砂糖のような自然に存在するものとは異なり、その名の通り、人工的に化学合成された甘味料です。
人工甘味料は砂糖とは違い、血糖値の上昇が起こらないため、満腹感を得にくく、食欲が増進され、食べ過ぎの原因になってしまう懸念があります。
また人工甘味料の強い甘味に慣れると、味覚が鈍くなり、より甘いものを欲することにつながることも。
そのため糖質ゼロだから、たくさん飲んでも安心ということにはなりません。
美容のために1日に飲む水の量は?飲み方のコツ
美容のために飲みたいのは2リットル。ただ一度に大量に飲んでも、体が吸収しきれなければ、その分は尿として排出されてしまうので、こまめに飲むことが大切です。
コップに1杯(200ml程度)を8~10回に分けて飲むと良いでしょう。
また10℃以下の冷めたい水だと、体が冷えやすくなったり、胃や腸への刺激となったりすることがあるため、常温で飲むのがおすすめ。
水がおいしく飲めるのは15~17℃とされています。
ただ運動をした後や汗をたくさんかいた時には冷たい水を飲みましょう。冷たい水を飲むことで火照った体を冷やし、素早く水分を吸収できます。
就寝時には、白湯にすると副交感神経が優位にはたらくため、深い眠りにつけるでしょう。
軟水?硬水?美容のために飲むなら
ここからは水の選び方について見ていきましょう。
そもそも軟水、硬水の違いは、ミネラルの含有量の違い。
ミネラルは生命維持に欠かせないものですが、体内で作られないため、食物から摂取しないといけません。
硬水は軟水よりミネラルの含有量は高くなりますが、口当たりは重く感じることも。
毎日続けるものだから、「飲みやすいもの」を選ぶとよいですよ。
▌軟水の特徴
硬度は0~100mg/Lで、味わいはまろやかで口当たりが良いのが特徴です。
ただ硬度が60mg/L以下になるとミネラル含有量が少ないため体質改善の効果は少なくなります。
60mg/L~になるとミネラル含有量が程よくありながら、飲みづらさを感じにくいのでおすすめです。
軟水は、就寝前や体調不良の際の水分補給にピッタリです。
▌硬水の特徴
硬度は100mg/L~で、マグネシウムの含有量が多いと、苦味などの独特な風味が増すのが特徴です。
硬水は体質改善や健康増進を考える人から選ばれる傾向があります。
ただマグネシウムなどのミネラルを多く含んだものを一度に摂りすぎると、下痢などの胃腸障害につながる恐れがあるため、飲みなれていない人は硬度を徐々にあげていくとよいでしょう。
お悩み別!美容のために摂取したいミネラル成分
硬度の他にも美容のためにチェックしたいのが、水に含まれる「ミネラル」です。
お悩み別におすすめのミネラルをピックアップしました。
▌カルシウム
健康維持をしたい人に。
カルシウムは日本人に不足しがちな成分で生活習慣病の予防にも役立つ成分です。
人間の中に最も多く含まれるミネラルで、筋肉の収縮を促したり、血液状態を正常にしたりする働きがあります。
カルシウムが不足すると骨粗しょう症や動脈硬化、イライラなどを引き起こす恐れがあります。
まずは健康をケアすることが大事と考える人はカルシウムの含有量に着目しましょう。
▌シリカ
エイジングケアにおすすめな成分です。
シリカは体の不調を引き起こす、活性酸素に対抗する作用があると言われています。
そもそもシリカは血管・皮膚・毛髪などに含まれ、それらを健やかに保つために欠かせない成分。
エイジングケアにはコラーゲンと一緒に摂取するとより効果的です。
▌マグネシウム
ダイエットや便通が気になる人に。
カルシウムやリンとともに骨を形成するほか、体内の様々な代謝をサポートします。
300種類以上の酵素を活性化する働きがあり、便を柔らかくしたり、血流を安定させたりする効果も期待できます。
▌バナジウム
糖尿病予防やダイエットに取り入れたい成分です。
自然界には量がなく希少なミネラルです。
代謝促進をサポートしたり、血糖値降下作用やコレステロール抑制作用があると言われています。
ペットボトルで十分?美容におすすめな水は「天然水」
出典:プレミアムウォーター
水を飲むなら、ペットボトルの水を選ぶ人が多いでしょう。
しかしペットボトルの水は、消毒・煮沸が施され、水がもつ構造を失い、活性が失われているケースがほとんどです。
そのため水がもつ良さを活かせていないところがあります。
美容におすすめなのは「天然水」です。天然水には美容効果を高める天然ミネラルが多く含まれ 、水がもつ味わいを最大限に楽しめるメリットがあります。
そして非加熱処理のものだと、スーッと体にしみこみやすくなるでしょう。
そんな天然水を気軽に飲むならウォーターサーバーの検討を。重い水の持ち運びは不要で、自宅にいながら天然水を好きなタイミングで飲むことができます。
忙しい毎日を送る人から選ばれています。
水を飲むと美容に効果があるのかまとめ
水は美容だけではなく、健康維持に欠かせないもの。
ただ水を飲むだけでなく、体が求めるおいしい水を選ぶことが大切です。
毎日飲むものだから体に最適な水を選び、内面からの美しさを手に入れましょう。