上野公園は、正式には上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)と呼びます。
東京でも屈指のお花見ポイント、桜の開花時期には1日に数十万~100万人以上の人手で賑わいます。
毎年多くの会社員や学生などが、お花見の場所取り争いに熾烈を極めますが、なんと、上野公園は23:00~5:00までの入園が禁止されています。
火気厳禁、喫煙コーナーも指定されており、治安面でも、衛生面でも、安心してお花見ができるよう、公園の維持管理が行われています。
上野公園の歴史は古く、慶応4年の戊辰戦争の争いの1つである「上野戦争」の戦場で荒れ放題となっていましたが、明治4年にオランダの軍医ボードワン博士が明治政府に働きかけてくれたことにより、日本で第1号の公園に指定されました。
今でこそ「公園」という言葉は赤ちゃんでも口にしますが、そんな言葉も無かった頃、人々はまず、公園化されたことにより、上野の山への立ち入りが解禁となり、花見ができるようになったことを喜んだのだそうです。
上野公園の広々とした敷地内には、ソメイヨシノを中心に、ヤマザクラやカンヒザクラなど、約1,200本以上の桜が植わっています。
寛永寺が創建された後に、天海僧正が吉野山から移植させたとのこと。
見所の桜通りは、一面ピンク色に染まり、夕暮れ時からライトアップされる夜桜もまた格別、「日本さくら名所100選」にも選ばる名所です。
美術館博物館も併設されており、芸術とのコラボレーションも素晴らしいですよね。
清水観音堂前の秋色桜や、寛永寺開山堂の御車返しの桜など、歴史的エピソードを持つ桜が数多く存在し、大仏近くのソメイヨシノは、桜の開花の「基準木」となっていますので、ぜひ探してみてくださいね。
開催期間は桜の開花状況により前後しますので、お出かけ前には公式サイトをご確認ください。
(例年の見ごろは3月下旬~4月中旬)
公式サイトはこちらから